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2012/01/15 (Sun) チャップリンの独裁者(映画館で鑑賞)

チャップリンの独裁者

監督 チャールズ・チャップリン
出演 チャールズ・チャップリン
   ポーレット・ゴダード
   ジャック・オーキー

あらすじ
 18年の第一次大戦末期、トメニアのユダヤ人一兵卒チャーリーは飛行機事故で記憶を失い入院する。それから数年後のトメニアは独裁者アデノイド・ヒンケルの天下で、ユダヤ人掃討の真っ最中。そんな折、退院したチャーリーは生まれ育ったユダヤ人街で元の床屋の職に戻るが・・・。

評価 5点5点中)

レビュー
 チャップリンの映画の中でも一番ぐらいに有名な映画ではないだろうか。先週は「ライムライト」を見に行ったが、「独裁者」は10年ほど前の映画で1940年に制作された物だ。この映画において最も驚嘆に値するのは第二次世界大戦前に作られたことだろう。まだナチス・ドイツの脅威が全面的に判明していなかった頃に作られたことを考えると、チャップリンが天才であることの所以が分かるだろう。
 基本的にはかなり重い話である。ドイツで日常茶飯事行われていたユダヤ人迫害を、コミカルとはいえどもはっきりと描いている。ただし全体的にはチャップリンの作品らしくコメディ色が前面に押し出されていて、特に初めの第一次世界大戦のシーン、独裁者ヒンケルとバクテリアの独裁者ナポロニ(ムッソリーニがモデル)の掛け合いは抱腹絶倒ものだ。この徹底的にヒトラーを風刺したパロディー精神がこの映画の中核を担っていると言える。
 唯一の欠点は微妙にその「掛け合い」の時間が長いことか。映画の途中までは「床屋」の話と「独裁者」の話を交互に描くことでテンポが良くなっていた。だがナポロニが登場してからは面白さはグッと増すのに対し、あまりにも痛烈に風刺しすぎたせいで観客がついて行けなくなる。チャップリンがヒトラーとナチスに対し怒りを覚えていたことは承知の上だが、少し気を張りすぎたきらいもある。
 しかしあの有名なエンディングの演説シーンを持ってすればこんな欠点などすぐに忘れてしまう。このときチャップリンは映画の登場人物に対してではなく、現実にいる私たちに向かって力強く演説を行っている。心を揺さぶるほどのストレートな演説は60年経った今もそのパワーを少しも失っていない。そして最後に床屋は恋人のハンナへ優しく語りかける。
 自由の素晴らしさを改めて教えてくれる、素晴らしく感動的な映画だ。

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No title 

何とか迷わず帰れたd( ̄  ̄)
喉枯れかけ(-_-;)
ロリ面白かったわ~ψ(`∇´)ψ

2012/01/16 15:53 | ホームズ [ 編集 ]


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