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2013/04/02 (Tue) メッセンジャー(映画館で鑑賞)

メッセンジャー

原題   The Messenger
公開   2009年
上映時間 113分
製作国  アメリカ

監督   オーレン・ムーヴァーマン
製作   マーク・ゴードン/ローレンス・イングリー/ザック・ミラー
脚本   アレサンドロ・キャモン/オーレン・ムーヴァーマン

出演   ベン・フォスター  ···ウィル・モンゴメリー軍曹
     ウディ・ハレルソン ···トニー・ストーン大尉
     サマンサ・モートン ···オリヴィア・ピターソン


あらすじ
 イラク戦争で戦果を上げながらも負傷し、帰国した米軍兵士のウィルは、戦死した兵士の遺族へ訃報を伝えるメッセンジャーの任務に就くことになる。上官のトニー大尉とともに訃報を伝えていくウィルは、遺族たちの怒りや悲しみを目の当たりにし、苦悩する。そんな時、夫の戦死により未亡人となったオリビアと出会ったウィルは、失われた心を取り戻していく。一方、長い軍隊生活で冷え切っていたトニーの心もまた、ウィルに友情を感じることで少しずつ氷解していく。





評価:3点(5点中)


レビュー
 正直この映画には結構期待していた。戦死者の遺族に第一報を告げる軍人は今までも映画に登場していたが、彼らを主役に据えた映画は見たことがない。戦争の実態を別の角度から切り込んでくれる、そう考えていたのに残念ながらそうではなかった。いや確かに切り込んではいるのだが、それが限りなく甘いのだ。

 前半部分は素晴らしい出来だ。主人公のウィルは(心に傷を負っているとはいえ)イラク戦争で活躍したという自負があり、メッセンジャーの仕事が面白くない。対する上官のトニーは“歴戦の兵士”だ。メッセンジャーの仕事に関してはプロだが、本当は実戦経験がないことを引け目に感じている。
 この2人の間の微妙な関係が絶妙に描かれている上に、メッセンジャーの過酷さも“ミッション”からはっきりと伺える。遺族たちは誰もが悲しみ、泣き叫び、時には逆上して怒り狂うこともある。その一報を伝えにいく自分たちも辛いのは同じなのに、戦地にいないからとなじられて、プライドもずたずたにされる。見ている側も苦しくなるほどだ。(ちなみにスティーヴ・ブシェミが戦死者の父親役で少し出ているが、相変わらず強烈な演技を見せてくれる。)

 だが未亡人となったオリヴィアが登場してから(登場シーンは感傷的で良いのだが)、物語は変な方向へと走り出す。今まではメッセンジャーの仕事を通じて、「2人の傷づいた男が真の友人となる様」を描いていたのに、なぜか「メッセンジャーと未亡人の許されざる恋」も盛り込み始める。しかもそれが限りなく中途半端なのだ。(というのも、この「許されざる恋」を気に入ったのはあのシドニー・ポラックらしい。彼に配慮したのかなんだか知らないが、余計なことをしたものだ。)オリヴィアの息子との交流もほとんど描かれず、なぜ彼らが精神的に互いを必要としていくかがさっぱり分からない。オリヴィアが自分の心情を吐露する場面も唐突で(しかもくどい)、付け焼き刃としか思えない。

 後半になると、メッセンジャーとしての場面はほとんど登場せず(中途半端に登場したオリヴィアと息子も消え)、今度はウィルとトニーの交流を描き出す。ベン・フォスターとウディ・ハレルソンの演技は素晴らしいのだが、このパートではなぜかベン・フォスターが息切れ状態に。前半では心に抱えた影を上手く表現できていたのに、その傷もいつの間にか癒えたのか、後半では何の深みも感じさせない。
 彼に対し、ウディ・ハレルソンは最初から最後まで魅せてくれる。メッセンジャーの仕事の苛酷さを知るからこそ、遺族にはあえて触れない彼は、プロ意識の固まりだが負い目も感じている。ウィルと出会い、少しずつ変化していく様子もごく自然だし、彼の話を聞いて泣き出す場面はこの映画のピークだ。

 良い場面もたくさんあるのに、「ウィルとトニーの友情」「ウィルの元カノとの決別」「ウィルとオリヴィアの恋」この3つを盛り込んだせいで、肝心の心の傷が見えにくくなってしまった。題材が良いだけに非常に残念である。

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2012/12/20 (Thu) 人生の特等席(映画館で鑑賞)

人生の特等席

監督 ロバート・ロレンツ
出演 クリント・イーストウッド
   エイミー・アダムス
   ジャスティン・ティンバーレイク

あらすじ
 大リーグの伝説的なスカウトマンとして知られるガスは、年齢による視力の衰えを隠せず、その手腕に球団フロントが疑問を抱き始める。苦しい立場のガスを、長年離れて暮らしていたひとり娘のミッキーが手助けすることに。父と娘が久々に対じすることにより、秘められた過去と真実が明らかになる。


評価 3点(5点中)


レビュー
 イーストウッドが俳優として久々に復帰した。「憎まれ口を叩く、いけ好かないじじい」の役はもはや鉄板であり、安定した演技を見せてくれる。口下手だから娘に思いを伝えられなくて、時折見せる悲しそうな表情はとても繊細だ。

 そのイーストウッドの娘役がエイミー・アダムスと来れば文句なし。男勝りのキャリアウーマンだが、内面では父親の愛を欲している。楽しそうなときもどこか物憂げなところが役に深みを与えている。

 その他、ジャスティン・ティンバーレイクはスカウトに転向した元投手を演じている。(少々さわやかすぎるが)非常に好感が持てて、彼とアダムスの会話のシーンは見事にかみ合っている。ジョン・グッドマンに至っては言わずもがな。脇役なのに、ストーリーの雰囲気を最終的に形作るのは彼と言っても過言ではない。

 しかしこんなに良い役者がそろっているにも関わらず、この映画は限りなく微妙だ。おそらく脚本が根本的に良くないのだろう。何しろ、盛り込まれているエピソードが「父親がスカウトをクビになりそう」「父と娘のすれ違い」「娘の昇進」「娘の恋愛」・・・etc。どれに主軸を置いているのか全く分からない。しかもそれぞれの話が唐突に登場するものだから、ツッコミどころ満載だ。

 肝心の「秘められた過去」が明らかになるときはある意味テンションが上がる。なんとハリー・キャラハンが登場するのだ。いや、ガスの昔の姿を再現しているのだがそれが「ダーティハリー」のイーストウッドそっくり。正直、このシーン以外頭に残っていないのだが。

 敵役の作り込みの甘さも致命的だろう。この映画は「マネーボール」とは正反対の主張をしている。つまり選手はパソコンなんかではなく、スカウトの目で見つけ出すものだと。だが「マネーボール」では頭の固い老スカウトにも一理ある、と描かれていたのに対し、この映画での”パソコン野郎”は典型的な嫌な奴でしかない。ただただ、むかつくのだ。まあ最後の安っぽいエンディング(ここですべての問題が一気に解決する)のおかげで、「ざまあみろ!!」という気分にはなれるが。

 良いシーンもたくさんあるのに、すべてを台無しにしている。監督はイーストウッドの弟子だから、彼の魅力をどう生かせばいいのかはよく分かっていただろう。だがストーリーがこれじゃあ、キャラクターが良くても映画はダメだ。
 とはいえ、「人生の特等席」を嫌いになるのは難しい。クオリティは「三等席」だが、それはそれで楽しいのだ。

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2012/08/31 (Fri) 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 〜総統は二度死ぬ〜(家で鑑賞)

秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 〜総統は二度死ぬ〜

監督 FROGMAN
出演 FROGMAN
   ホンマキョウコ
   亜沙

あらすじ
 世界征服を企むベンチャー秘密結社・鷹の爪は、いつものように資金難に悩まされていた。家賃の取立てから逃れようとしたところ、誤って宇宙へと飛び出してしまった彼らは、宇宙ステーション“ピースボール”に救出されるが……。

評価 3点(5点中)

レビュー
 初めて「秘密結社 鷹の爪」の映画を見た。今まで駅の広告か、映画館の宣伝でしか見たことがなかったのだが。
 劇中内の独特の空気感やジョークなどは最高に笑える。時折シュールに、時折しょうもない下ネタに走るのも良い。
 だが映画としては少々、物足りない。普段のグダグダな感じだと持たないから、微妙に感動系のネタを差し入れてきたりして色々忙しい。結局それさえも締まりきらないから、最後までグダグダのままだ。テレビならこれで構わないかもしれないが、一応劇場用なのだから最後のオチなどはしっかりして欲しかった。
 テレビ版のほうがネタにおいても秀逸な物が多かったように思う。「鷹の爪」が好きだったら、そんなに長くないし、見ても良いかも。

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2012/06/16 (Sat) アドレナリン(家で鑑賞)

アドレナリン

監督 マーク・ネヴェルダイン
   ブライアン・テイラー
出演 ジェイソン・ステイサム
   エイミー・スマート
   ホセ・パブロ・カンティーロ

あらすじ
 殺し屋シェヴ・チェリオスは、中国系マフィアのボスを仕事で殺したことの報復として、別の殺し屋ヴェローナからペキン・カクテルという合成毒を注射されてしまう。チェリオスが助けを求めた馴染みの闇医者ドク・マイルスは間の悪いことに旅行中で、毒の影響の進行を阻むにはアドレナリンを摂取し続けなければならないと電話で教えてくれる。チェリオスは残された短い時間の中、自分に毒を打ったことを宣言して去ったヴェローナを探しまわる。そしてアドレナリンを常に摂取するため街に珍事件・大騒動を巻き起こしながら派手に暴れまくる。

評価 3点(5点中)

レビュー
 あらすじから見て分かるように、「アドレナリン」はかなりの”バカ映画”だ。チェリオスはアドレナリンを分泌し続けるために、走り回り、コカインを吸って、人を殺し、挙げ句の果てに路上で×××。めまぐるしい展開について行くのが大変だが、飽きることはまず無いと思う。
 なにしろジェイソン・ステイサムがかっこいい。スピーディーなカメラワークや斬新で面白い演出、そして彼自身の(いろんな意味で)体当たりの演技と相まって最高だ。
 だがなぜだか知らないが、これだけ使える要素があるのに最後まで盛り上がらない。全体的に駆け足で進んでいくので途中で観客がついて行けなくなる。笑えるシーンも若干滑り気味。そして何より肝心のアクションシーンが意外とタイトな演出なのだ。「ダイ・ハード」みたいにド派手な爆発があるわけでもなく、「キック・アス」みたいに大量の手足が飛ぶグロテスクなアクションがあるわけでもない(唯一ヴェローナの弟をヤるシーンは最高)。
 最後までチェリオスの頭の中はアドレナリンでいっぱいだったが、観客の頭の中でアドレナリンは大して分泌されないだろう。

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2012/03/21 (Wed) シャーロック・ホームズ シャドウゲーム(映画館で鑑賞)

シャーロック・ホームズ シャドウゲーム

監督 ガイ・リッチー
出演 ロバート・ダウニー・Jr
   ジュード・ロウ
   ノオミ・ラパス

あらすじ
 ヨーロッパ各地で連続爆破事件が発生し、ホームズは天才数学者で作家のモリアーティ教授こそが黒幕だと推理する。事件に関与していると見たアイリーンが姿を消し、「手を引かなければワトソンの命も狙う」とモリアーティから脅迫されたホームズは、事件解決の鍵となる女性シムを探しにフランスへ向かうが……。

評価 3点(5点中)

レビュー
 あの愉快なホームズがスクリーンに帰ってきた。また彼を見られると思うと非常にワクワクするのだが・・・。
 相変わらずキャラクター達は素晴らしい。というか正確に言うとホームズとワトスンだけが相変わらず素晴らしい。彼らこそがこの映画の核であり、周囲の目立たないキャラクター、つまらない脚本を救っている。原作とは2人とも完全に別人なのに、生き生きと動いている。やはりロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウの演技力のおかげでもあるだろう。ここまで面白いキャラクターもそういない。
 だが他のキャラクターはつまらない。アイリーンは何のために存在しているのか分からないし、ジプシーの兄妹の話もどこへやら。メインの敵であるモリアーティ教授は前作のブラックウッド卿(はっきり言ってどんな奴だったかまともに覚えていない)よりはマシだが、それでも彼の魅力的な部分がすべて損なわれている気がしてならない。なぜモリアーティ教授が有名かというと、それは彼の神秘性にあると思う。姿が分からず、何が目的なのかも分からないが威圧感だけは人一倍ある。それがモリアーティという人物の魅力である。なのに今作の教授ときたら、早々に姿を現し、目的も結局は「金」。前作のナンチャラ卿(もう忘れた)と何も変わらない。むしろ一作目の少ししか出てこない「モリアーティ教授」の方がよっぽど怖くて、まさに「真の敵」であった。
 脚本は言うまでもなく酷い。アクション映画なのに「推理映画」の体裁を取るから、ひたすら引き延ばしにする。あまりにも長いから、一体なぜ彼らがイギリスからフランスへ、フランスからスイスへ渡ったのか忘れてしまった。その上、不要なシーンも数多くある。その点は前作の方が優れていたかもしれない。
 しかし映像は素晴らしい。ロンドン特有のくすんだ空が暗い映像と非常にマッチして・・・って今回の舞台はパリだ。見ていて映像感が何も変わっていないし、なぜパリにしたのか理解しかねる。ただしスローモーションを多用したアクションシーンは最新鋭の武器で戦うロボットにも負けていない。
 結論から言うと、今回の「シャーロック・ホームズ」は前作の欠点をそのまま引き継いだ結果となった。題材はとても良いのに肝心なところで詰めが甘いのだ。でもホームズとワトスンのコンビがまた見られると思うと、3作目に期待するのも悪くない。

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