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2012/05/28 (Mon) ドゥ・ザ・ライト・シング(家で鑑賞)

ドゥ・ザ・ライト・シング

監督 スパイク・リー
出演 スパイク・リー
   ダニー・アイエロ
   オジー・デイヴィス

あらすじ
 貧しい黒人や、いろんな民族が一緒に暮らしているニューヨークのブルックリン。楽しくてクセがあり、時には面倒な人々に囲まれて、ムーキーはイタリア系アメリカ人サルの経営するピザ屋で働いていた。しかしある日ちょっとしたことからムーキーの周辺でトラブルが起き、それが人種間の衝突といえる暴動に発展してしまう。

評価 4.5点(5点中)

レビュー
 こんな映画今まで見たことない。使われている音楽のセンスや、カメラの構図、ぶっ飛んだキャラクター。こんなにも忘れがたい映画があるのだろうか。
 実は映画のほとんどはムーキーとその周囲の人間のけだるい一日を描いている。大抵の人はこの事実を知った時点でうんざりするだろう。たしかに何も起こらない。だが一時たりとも画面から目を離せないはずだ(トイレに行くのでさえ我慢してしまう)。サルのピザ屋でのムーキーとサルの息子達の微妙な距離感。真っ昼間から何もせずに街をぶらつく黒人の若者達。道ばたのいすに腰掛けてどうでもいい話を延々とするおっさんたち。どこまでもリアルだ。皆が持つ微妙ないらだちがテンポの良い会話の中にサラリと含まれている。笑えるのにとても緊張感があるのだ。この登場人物達の会話がこの映画の中核を担っている。
 もう一つこの映画を見たら触れておかなければならないことがある。もちろん人種間の差別感情だ。ブルックリンという街を舞台にしているから、実質住んでいる人々の所得などに大差はないだろう。しかし少ないともいえど、イタリア人(つまり白人)のサルは店を構え立派に商売をやっている。だがそこで働くムーキーはあくまで雇われの身である。このピザ屋にはアメリカという社会の縮図があるのだ。同じ環境で暮らし、慣れ親しんだ友達のように喋るが実は目には見えない怒りの感情がある。顕著なのはムーキーが仲間の黒人達と軽口をたたくときと、ピザ屋でサルの子供と話すとき。どっちも汚い言葉を使っているのに、ムーキーの表情は全く違う。この人種間の越えられない壁をスパイク・リーは的確に描き出しているのだ。だからこそ終盤の暴動シーンは驚くほどパワフルで衝撃的だ。間違いなく観客は混乱するだろう。なぜこうなってしまったのか、一体誰が悪いのか。決定的に悪い人物が以内から余計に困る。何しろ登場人物たち自身が混乱してしまっているのだ。誰もが忘れていた’60年代の事件を現代に蘇らせた。
 少々荒削りなところはあるものの、他の映画には見られないこの映画ならではの「演出」のほとんどは成功している(個人的に好きなのは登場する様々な人種が互いをディスるシーン)。映画としても秀逸で、人々に問題提起をすることを忘れていない。人生で一度は見るべきだろう。見終わった後、改めてこの映画のタイトルに考えさせられる。

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2012/05/27 (Sun) 裏切りのサーカス(映画館で鑑賞)

裏切りのサーカス

監督 トーマス・アルフレッドソン
出演 ゲイリー・オールドマン
   コリン・ファース
   ベネディクト・カンバーバッチ

あらすじ
 1960年代のロンドン。ある作戦の失敗でイギリスの諜報機関サーカスを引責辞職したジョージ・スマイリーに、ある日特命が下される。それは、いまもサーカスに在籍する4人の最高幹部の中にいる裏切り者=2重スパイを探し出せというものだった。

評価 4.5点(5点中)

レビュー 
 いわゆる「スパイもの」ではあるが、銃撃戦などの激しいアクションシーンは一切ない。それなのにこの映画はどんなシーンにも恐るべき緊張感がある。
 この映画の雰囲気に大きく貢献しているのは俳優達の名演だろう。まずはゲイリー・オールドマン。普段みたいなキ○ガイの役とは正反対の、滅多なことでは感情を表に出さない、最高に渋い老スパイを演じている。口を開くこともさほど多くないのに、一見してやり手のスパイであることが誰にでも分かる。他とは一線を画す圧倒的な存在感だ。サーカスの幹部を演じるメンバー達も素晴らしい。それぞれが自分の持ち味を出し、誰一人として忘れられない登場人物に仕上がっている。そして彼らの部下であるスパイ達。その多くが葛藤を持ち合わせていて、ある意味で最も共感できる役だろう。
 「スパイもの」だから脚本の出来は秀逸だ。「もぐら」を見つけ出すまでの過程を過去と現在を交差させながらドラマチックに仕上げている。ただスタイリッシュさを求め、極力台詞を廃し、多くを俳優の表情に頼っているせいで整合性がついていない箇所もある。
 しかしそんな欠点には目をつぶってでもこの映画を見る価値はある。冷戦時代の暗い影が忍び寄るスパイの情報戦は見物だ。是非とも原作も読んでみたい。

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2012/05/27 (Sun) メン・イン・ブラック(家で鑑賞)

メン・イン・ブラック

監督 バリー・ソネンフェルド
出演 ウィル・スミス
   トミー・リー・ジョーンズ
   リンダ・フィオレンティーノ

あらすじ
 ニューヨーク市警察の警官ジェームズ・エドワーズは、自分が追跡していた犯人が人間でない事を知るが、警察署に現れた黒服の男“K”によってその記憶を消されてしまう。
 Kは、地球を訪れる、あるいは地球で平穏に生活している異星人の監視を行う秘密組織MIB(メン・イン・ブラック)の一員で、ジェームズを組織にスカウトする。一切の過去を抹消したジェームズは、MIBのエージェント“J”として生まれ変わり、Kとコンビを組む事になった。
 KとJは、監視活動の中で地球に滞在する異星人の王族が所持する秘宝の異星人間の争奪戦に遭遇し、地球を巻き添えにした宇宙戦争の勃発を防ぐために奔走する。

評価 4.5点(5点中)

レビュー
 幾度となく見ている映画なのに、金曜ロードショーで放送していたのでわざわざ録画して見てしまった。でもそれだけの面白さがこの映画にはある。
 まずウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのコンビが最高すぎる。ウィル・スミスの軽快な持ち味が全体の雰囲気を作り出し、そこにジョーンズの独特のコメディセンスが加わる。これ以上ないコラボだ。
 ストーリーも楽しい。基本的にコメディなのにエイリアンの作り込みは丁寧だし、敵の“ゴキブリ”が割とリアルにグロテスクな所もただの子供向けアクション映画に終わらない所以だろう。実際の都市伝説をモチーフにした小ネタも笑える。個人的にお気に入りのシーンはトンネル内で爆走する車の中でKがエルヴィスを口ずさむシーン。何回見ても笑いが止まらないのだ。
 10年以上前の映画だからCGなどに古くささがあるのは否めない。でも卓越した笑いのセンス、テンポの良い脚本、魅力的なキャラクターさえあればこの映画は最高のものになる(残念ながら「2」はそういうわけには行かなかったが・・・)。これを見ると否が応でも「3」に期待してしまうだろう。2人の次の活躍が待ちきれない。

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2012/05/20 (Sun) ル・アーヴルの靴みがき(映画館で鑑賞)

ル・アーヴルの靴みがき

監督 アキ・カウリスマキ
出演 アンドレ・ウィルム
   カティ・オウティネン
   ジャン=ピエール・ダルッサン

あらすじ
 北フランスの港町ル・アーブルの駅前で靴磨きをして暮らしているマルセルは、妻アルレッティと愛犬ライカとともにつつましい生活を送っていた。そんなある日、港にアフリカからの不法移民が乗ったコンテナが漂着し、マルセルは警察に追われていた1人の移民の少年イングリッサと出会う。そしてその頃、アルレッティは医師から余命宣告を受けており……。

評価 4点(5点中)

レビュー
 あらすじだけ見るとどんよりと暗い映画を想像するかもしれない。だが実際はまったく反対なのだ。
 まず特筆すべきなのはこの映画が持つ「雰囲気」だろう。貧しい老人や移民問題といったリアルでシリアスな問題を描いているのに、どことなく能天気で暗い気分にならない。それがノルマンディーの風景と重なり合って、良い味を出している。現代の話なのに映像感や描き方がどことなく’60年代、’70年代を彷彿とさせる。何とも言えない不思議な空気感なのだ。
 俳優達も良い。誰も彼もが一度見たら忘れられないキャラクターばかり。マルセルの見た目は決して「いい人」ではないのに、彼の行動や言動から彼が持つ優しさがあふれ出ている。仲むつまじい夫婦の様子も非常に好感が持てる。近所の店主達や靴みがきの同僚、さらには警官まで。みんな全くの「いい人」ではないが憎めない。これがこの映画を一筋縄ではいかない者にしているのだろう。そして唯一の純粋な良い子である移民の少年イングリッサ。彼とマルセルの無言のやりとりは何とも言えずおかしい。
 ところどころクサイ台詞や、理想主義的な展開が鼻につく人もいるかもしれない。でもこの映画の登場人物と同じように、心からは憎めない。見終わった後は何とも言えない幸せな気分になれること間違いなしだ。

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2012/05/20 (Sun) 別離(映画館で鑑賞)

別離

監督 アスガル・ファルハーディー
出演 ペイマン・モアディ
   レイラ・ハタミ
   サレー・バヤト

あらすじ
 ナデルとシミンは14年来の夫婦だが、国を出たいシミンとアルツハイマーの父親を抱えるナデルの間では亀裂が生まれていて離婚の危機に立たされている。
 しばらくシミンが実家に帰ることになり、ナデルは父の世話のためにラジエーという敬虔なヘルパーを雇う。ある日、ラジエーはナデルの父をベッドに縛りつけたまま無断で外に出かけてしまう。ベッドから落ちて意識不明の父親を見つけたナデルは、帰ってきたラジエーを怒鳴りつけてアパートの玄関から無理に押し出した。するとその夜、ラジエーは妊娠していた胎児を流産してしまう。

評価 4.5点(5点中)

レビュー
 「別離」は映画史上最も悲しい映画だと言っても過言ではない。ある事件を境に2つの家族が争い、そしてその家族事態も崩壊の一途をたどる。徹底したリアリティがこの映画の要だろう。
 ナデルとシミンは典型的な中流家庭である。大きいアパートメントに住み、車は外車だ。娘を女子中学校(それもおそらく私立だろう)にやり、一見すると幸せな家庭だ。だが夫婦の間には映画が始まった時点で決定的な亀裂が生まれていて、それは深くなるばかりだ。その間で引き裂かれる娘の悲しみは計り知れないものだろう。
 それに対し、ラジエーとその夫ホッジャトは日々を生きるのに精一杯だ。無職のホッジャトに代わり、遠方からヘルパーの仕事をするラジエー。特にラジエーは信仰心が厚く、これが後々重要なポイントとなってくる。ただ普段から明確な信仰を持ち合わせていない私にはある意味で最も共感できない箇所であった。
 彼らの間に共通するのは嘘をつく、ということだ。誰しもが家族のために嘘をつき、それがさらに亀裂を深める。彼らの娘達でさえも嘘をつく。あまりにも悲しくやるせない状況だ。ナデルの娘テルメーが嘘の証言をした後に涙を流すのはその最たるものだろう。
 この映画では最終的な事件の結末は描かれていない。だがかすかにでもあった家族の絆は今やどこにもない。あまりにもリアルで無残なエンディングであった。

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5点=最高
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3点〜2.5点=微妙
2点〜1点=駄作
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