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2012/10/28 (Sun) イン・アメリカ 三つの小さな願いごと(家で鑑賞)

イン・アメリカ 小さな三つの願いごと

監督 ジム・シェリダン
出演 サマンサ・モートン
   パディ・コンシダイン
   サラ・ボルジャー
   エマ・ボルジャー

あらすじ
 幼い息子をなくし、悲しみに暮れるジョニーとサラは、2人の娘クリスティとアリエルを連れ、アイルランドからニューヨークへ移り住む。幼い姉妹は、貧しいながらも新天地の生活に楽しみを見出し、同じアパートの住人でアーティストのマテオとの出会いから、家族は再生の道を歩む。

評価 5点5点中)

レビュー
 アメリカに渡ったアイルランド系移民の家族の話。彼らが移り住んだのはNYのはずれにある麻薬常用者などが住むアパート。大抵の人はこう聞いただけで陰鬱な映画を想像してウンザリするかもしれない。だが実際は、この映画はまったく正反対の代物だ。これほど力強く奇跡の力を訴えかける映画もそうそうない。
 基本的に物語は子ども達(主に姉のクリスティ)の目を通して描かれる。薄暗いアパートでさえも彼女らにとっては十分すぎるほどの遊び場だ。妹のアリエルは無邪気そのもの。うるさすぎて苛つくこともあるが、あくまで子供らしく、そんなシーンでも愛らしく見える。姉のクリスティはちょっと大人びている。子供の視点ながら、周囲の人々を見て、落ち着いた行動を見せる。
 それに反して、登場する大人は総じて不安定な人物ばかりだ。役者志望の父親ジョニーはオーディションに落ちてばかりで、普段は優しいが、時折溜まったフラストレーションを爆発させる。その妻サラも明るく快活な性格だが、事ある度に塞ぎ込む。しかし彼らは別におかしいわけではない。大人だからこそ、状況を理解することができてしまい、それに苦しむ羽目になるのだ。
 監督のジム・シェリダンはそんな家族の関係を様々なエピソードから、見事に紡ぎ出す。例えば4人が祭に行ったときのこと。E.T.の人形をほしがったアリエルのためにジョニーが夜店でゲームをする。何回もするが、なかなか取れない。初めは2人の娘のために、腕をふるって参加した父親も不安の色をぬぐえない。しまいには家賃まで掛け金にしてしまう父親を見る母親の目。楽しかったはずの祭が、父親の意地で後に引き下がれない状況となってしまう。
 結果は実際に見て確認してもらいたい。とにかく監督はこのように希望と失望を交互に描くことにより、移民の生活の苦しさを損なうことなく、心温まるタッチで映し出している。期待と不安が入り交じった数々のシーンは形容しがたいほど見事だ。
 こういった彼らの心情の背景には、幼い息子の死が影を潜めている。常に前向きな娘たちに対し、両親は死の存在を恐れるのだ。きらびやかなNYの町並みがコントラストとなって、その闇を一層際立たせる。そこに表れるのが「叫ぶ人」ことマテオだ。ここから物語は移民の日常を淡々と描いた物から、人間の生と死の意味を観客に向かって問いかける物となる。それも説教臭くて、わざとらしいものではない。ごくごく自然に、だが感情豊かに話しかけてくる。
 家族に新しい生命が宿ったと知ったとき、彼らはいままで秘めていた個々の思いをさらけ出す。動揺し、戸惑い、時には怒りを覚えながらも、今までの自分を乗り越えようとする。俳優たちの演技が完全に自然体だからこそ、心情を吐露するシーンは静かながらも圧巻だ。子供が大人を変えていくのも、子供だから成せる技である。
 最後の方は涙を抑えるので精一杯だろう。この映画の、観客の心を揺さぶる力は本物だ。映画が終わった後、希望が胸にあふれることは間違いない。

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2012/10/21 (Sun) アウトレイジ ビヨンド(映画館で鑑賞)

アウトレイジ ビヨンド

監督 北野武
出演 ビートたけし
   西田敏行
   三浦友和

あらすじ
 関東最大の暴力団組織・山王会の抗争から5年。関東の頂点を極め、政治の世界に進出するなど過剰に勢力拡大を進める山王会に対し、組織の壊滅を図る警察が動き始める。関西の雄ともいえる花菱会に目をつけた警察は、表向きは友好関係を保っている東西の巨大暴力団組織を対立させようと陰謀を企てる。そんななか、以前の抗争中に獄中死したはずのヤクザ・大友が生きていたという事実が持ち出され、突然出所を告げられる。

評価 3.5点(5点中)

レビュー
 前作から5年(という設定)で、なんとも様変わりした。前作からのストーリーを引っ張ってるのは大友、木村、片岡ぐらいで、他の人物は(少なくとも本人たちにとっては)完全に新しいストーリーと言っても過言ではない。
 ではまず、その登場人物たちから。正直、主演であるはずの大友の影がかなり薄くなった。前作もアンサンブル・キャストが見所ではあったが、今回は話の規模が山王会、花菱会、さらには警察にまで及んでいる。そのため一人一人のキャラクターは強烈なのに、全員を描くことに必死になり、大友の出番がグッと減ってしまった。さらに前作で大友は完全にヤクザだったので、射殺シーンなど見所がたくさんあった。今回も石原を追い詰めるシーンなどは引きつけられるが、ほとんどの場面では水を打ったかのように静か。
 そのほかのキャラクターも良くない。石原はインテリ派だったはずが、今回は怒鳴り散らしてばかりで完全にタダのチンピラと化している。その石原を恐れて、他の多くのヤクザが幹部会でヘコヘコしてるのも見苦しい。加藤も天下を維持するので精一杯。虚勢を張っていてとてもヤクザには見えない(ただし終盤は、少しだけだが哀愁のあるシーンがあって、良くできている)。
 それに比べ新規のキャラクターはほとんどが最高だ。木村の手下は序盤にしか出てこないものの(なんのために出たのかすら分からない)、前作とは違ったコミカルな要素を持ってきていて、テンションの低い大友との掛け合いが面白い。さらに花菱会の面々も際立った人物ばかり。花菱の会長は「俺こそがヤクザの会長」といった雰囲気を出していて、ステレオタイプだが見ていて飽きない。その若頭である西野(西田敏行が好演。どこぞの釣り好きよりもこっちの方がずっと似合ってる。)と中田はこの作品で一番ヤクザらしい。CMなどでも前面に押し出されていたが、彼らが怒鳴り散らすシーンは「会話中の緊迫感」が見事に表現できている(このときの大友もやはり良い)。彼らの部下が山王会を始末していくときの冷静さも、スカッとするほど鮮やかな殺害シーンと相まって、次はいつ殺るのかついつい期待してしまう。
 こうした面もあってか、ストーリーは前作の方が良かった。今回の方が序盤から殺害シーンが目白押しなので、締まりはいいのだが、いかんせんヤクザっぽくない。前作のときの会話の緊迫感が全く存在していないのだ。「いつキレるか分からない連中が〜」というのが、先ほど挙げた花菱での会話ぐらいで、山王会は”本当に”最悪。警察の片岡が動きすぎていて、ヤクザの出番を奪っている。それに加え、彼自身が持っていた「味方なのか敵なのか分からない」魅力が無くなった。
 要するに、脚本を練りすぎていてキャラクターが死んでいるのだ。ストーリーの筋は完璧なのに(上手く行き過ぎな風は相変わらずだが)、裏世界の魅力が不思議なほど損なわれている。前作はたけしによると「人をどうやって殺すかを考えて作った」というぐらいだから、荒削りながらも「殺し」という行為を極限にまで高めていた。
 とはいっても、見ていて面白くなかったか言うと、そんなことはない。それどころか十分楽しんでいた。やっぱりたけしはどこで見せれば良いのかは理解しているし(BGMの使い方は古くさいが)、復讐を軸に置いたところも前作とは別の楽しさができた。
 エンディングについては色々あるだろう。歯切れの悪さは前作以上だが、私は気に入った。ある意味すべての元凶を片付けたわけだから、「復讐を遂げた」という点では最高だ。少ない大友の出番という意味でも、素晴らしい(唐突なのが衝撃的だ)。
 山王会が代替わりしたせいで、映画も変わってしまった。「ビヨンド」というわけにはいかなかったが、佳作点はあげられるだろう。

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2012/10/14 (Sun) アウトレイジ(家で鑑賞)

アウトレイジ

監督 北野武
出演 ビートたけし
   椎名桔平
   加瀬亮

あらすじ
 巨大暴力団・山王会の関内会長は、傘下の池元組が麻薬を扱う村瀬組と親密になっていることを快く思っていなかった。そこで池元に対して「村瀬を締めろ」と命令をする。兄弟分の村瀬に手を出せない池元は、配下の大友組に村瀬組を締めることを命令する。池元の二枚舌、山王会の思惑に翻弄されながらも、大友組は村瀬組を締めることに成功し、村瀬組は解散するが・・・。

評価 4.5点(5点中)

レビュー
 北野武お得意のヤクザ映画である。この映画が公開されたとき、実は見損ねていたので続編公開を機に鑑賞してみた。
 正直に言おう。私は裏の世界の映画が大好きだ。チンピラが恐喝し、ヤクザが罵倒し、たけしが拳銃をぶっ放したらそれで満足だ。もうこれ以上書くことはない。

 というわけにはいかないので、まず欠点から挙げていこう。ストーリーの整合性そのものは一応取れていると思う。少なくとも鑑賞中は気にならなかった。しかしリアリティに関しては問題があるだろう。大使館に裏カジノを作るエピソードは、「噂」ではあるもののよく言われている話である。だがそこに絡む大使、ヤクザの会話があまりにも非現実的で滑稽なのだ。大使が日本語を話していると「お前はボビー・オロゴンか」って突っ込みたくなる。加瀬亮が英語を使うのは許せるとしても、他のヤクザが英語を話したときは見ていられなかった。せっかくの緊迫感がこれで全部台無しになる(といってもすぐに取り戻すが)。
 すぐに拳銃を取り出すのもいただけない。血がほとばしり、硝煙が吹き出た方が確かに画面が映える。だがここはアメリカじゃない。現代の日本だ。あんなに短期間で何人も、それも結構な人数を日中に殺したら、全国ニュースになること間違いない。実際博多などで手榴弾が爆発するヤクザがらみの事件はあるが、まず有り得ない。しかも東京だ。殺しは控えめに、銃を使わず、夜間に行うことをオススメする(と言いつつ、終盤の大友組の組員を殺害するシーンはお気に入りだったりする)。
 メインキャスト以外の演技が素人臭いのも目につく。チンピラやヤクザの情婦は特に酷い。映画館で上映する「映画」が、早くの彼らが口を開いた瞬間Vシネマに様変わりする。
 だがそのメインキャストが選りすぐりの俳優だから、どことなく歪んだユーモアを漂わせつつ、迫力も抜群だ。そして、会話のシーンがやはり際立っている。いつキレるか分からないような連中ばかりが集まるとき、画面には恐怖感にも似た緊張があふれている。ビートたけし自身、演技そのものは他の役者に劣るが、目の動きは完璧だ。身勝手な上層部に苛立ちを覚える大友の目つきを見ただけで、彼の複雑な心境が伝わってくる。
 変わりつつある時代の波を捉えたところも、ヤクザ映画を作ってきた北野武らしい。大友組は基本昔ながらのヤクザ気質で、どことなく憎めない。その中で加瀬亮が演じる石原は妙に現代的な手法で金を稼ぐ。いわゆるシャブの売買や、裏カジノ、株取引だ。明らかに大友組に溶け込めてない彼が徐々に力をつけていくのも、時代の流れだろう。それに反し、大友は窮地に追い込まれ、指を詰めても「今どきこんな事をしても一銭にもならない」と一蹴される。このとき彼はほとんど喋らないのだが、その姿には哀愁が漂っている。この裏世界の世代交代が続編では(予告編を見る限り)存分に生かされている。
 人によっては殺害シーンの連続に嫌悪感を抱くかもしれない。それに結末はあまりにもあっさりとしていて拍子抜けする。だが私はこの映画を心から楽しめた。今の日本映画にも「できの良い娯楽作品」はある。そう分かっただけでも儲け物だろう。

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2012/10/10 (Wed) ハンガー・ゲーム(映画館で鑑賞)

ハンガー・ゲーム

監督 ゲイリー・ロス
出演 ジェニファー・ローレンス
   ジョシュ・ハッチャーソン
   リアム・ヘムズワース

あらすじ
 文明が崩壊した近未来アメリカを舞台に、殺し合いのゲームに参加させられた16歳の少女の活躍を描く。わずかな富裕層だけが住むことができる都市キャピトルでは、冷酷な支配者たちが、かつて自分たちに反旗を翻した12の地区から代表者を選び、殺し合いのゲームを強制させていた。ゲームの模様はTV中継され、最後まで生き延びた1人には巨額の賞金が与えられる。ゲームに参加することになった第12地区居住者の少女カットニスは、同じ地区から選ばれた少年ピータとともに戦いに挑む。

評価 4点(5点中)

レビュー
 本国アメリカでは大ヒットを記録したというこの映画。その影響もあって原作の売れ行きも順調どころか、ますます加速しているらしい。私自身は原作を読んだことが無いが、それでも十分楽しめた。
 この映画で一番良かったのは、なんといっても主人公のカットニスを演じたジェニファー・ローレンスだろう。男勝りな性格ではあるが、ステレオタイプなキャラクターではなく、アクションをさせても板についていて、それでいて魅力的。そんな若手の女優は彼女しかいない(少なくともクリステン・スチュワートでないことは確か)。妹に子守歌を歌う序盤のシーンから、彼女の瞳に浮かぶ決意の色ははっきりと分かる。だから仲間以外を殺すことにはまったく躊躇しない。そのおかげで物語が甘ったるくならずに済んでいる。
 ストーリーも私は気に入った。「バトル・ロワイアル」のパクリだと言われているが、ある意味正しいと思う。殺し合いが少年少女の間で、しかも森の中でサバイバル形式で行われる。どう考えてもバトル・ロワイヤルの模倣だろう。しかしこちらのゲームの特色はテレビ中継されているという点だ。番組として毎年開催されていて、この要素がゲームでも大きく関わっていく。スポンサーに気に入られるように演じれば、支援物資が届いたり、上手くいけばゲーム自体をコントロールできる。カットニスが結構この点で苦戦しているところも、この映画ならではの斬新さである。
 そのためか、ゲームそのものよりも、前半部分のゲームまでの準備段階が面白い。テレビ中継の様子が妙にリアルでおかしさと奇妙さが絶妙に混ざり合っている。参加者(といってもメインの2人だけだが)の心理的な葛藤も見所だ。
 しかしゲーム自体は、人によっては肩すかしを食らったと思うかもしれない。ほぼ全ての物語がカットニスの視点で動いていくため、他の参加者が何をしているのかほとんど描かれない。もちろんカットニスだけでも、火の玉が飛んできたり、敵が掻き集めた物資を爆破したりと見所はある。しかしなぜ仲間であるはずのピータが敵の一団についていたのか(大体想像できるが)、しっかりと言及されることはない。さらにその敵の一団も「殺しが大好きなサイコパス集団」として登場する割に、その活動が出てこないからそんなに怖くない。カットニスが彼らと遭遇する回数も少なく、サバイバル・ゲームとしてのスリル感が映画が進むほど薄れていくのだ(せっかくの弓矢も活躍の場が少しだけ)。唯一、評価できるのはゲームが始まった瞬間の殺し合い。あえて効果音を無くすことで、子供同士の殺し合いという生々しい状況を克明に浮かび上がらせている。
 キャラクターも、先ほど言ったがカットニス以外印象に残らない。ピータやヘイミッチでさえ微妙だ(そもそもウディ・ハレルソンにヘイミッチのイメージはない)。ビジュアル面は少しレトロな未来観をモチーフにしているのは好感が持てる。セントラルの住人はけばけばしい色の服を着て、周辺の地区に住む人々の服は荒んだような色で、何世紀も遅れているかのよう。まったく違ったビジュアルイメージが見事に混ざり合っている。だがセントラルの凱旋のシーンのCGは頂けない。
 色々と改善のポイントはあると思う。馬鹿馬鹿しいシーンも多いが、既に完成された原作を元にしているから世界観はきちんと確立されている。そしてやはり子ども達の焦燥感や恐怖、怒りなどの心理描写は巧みの一言だ。3部作の第1部だから続編ありきで作っているのは仕方ない。だがそういった欠点を差し引いても、この映画に一見の価値はある。(日本での公開は早々に打ち切られそうだからお早めに。)

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2012/10/08 (Mon) WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々(映画館で鑑賞)

WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々

監督 トム・マッカーシー
出演 ポール・ジアマッティ
   アレックス・シェイファー
   エイミー・ライアン

あらすじ
 不況で仕事がないマイクは、生活費を稼ぐために高校の弱小レスリング部でコーチをしたり、違法スレスレのサイドビジネスにも手を出していた。そんなある日、ひょんなことから出会った身寄りのない青年カイルに同情したマイクは、カイルを居候させることに。さらに、暇つぶしにと入部を勧めたレスリング部でカイルの才能が開花。そのことをきっかけに2人の生活は充実していくが、そんな2人の前にドラッグ中毒のカイルの母が現れ……。

評価 4点(5点中)

レビュー
 私はこの映画全体が醸し出す雰囲気はとても好きだ。少しオーバーな演技をする者(主にマイクの友達テリー)もいるが、ほとんどはとても自然な演技だ。街の様子、会話、家の中まで。すべてが見事に調和して、何とも言えず素晴らしい。
 俳優陣も最高だ。ポール・ジアマッティはいつもよりもリアルな”情けない男”を演じている。基本的に根は良い奴なのだが、家計のために余計なこと(これが後々いざこざを呼ぶ)もする。それでも絶対に嫌いになれないところが、彼の最大の魅力だろう。
 マイクの家に居候するカイルも、素人とは思えないほどの演技力を見せつける。無口で誰に対しても心を開かない少年が、少しずつ元気を取り戻していく。こういったキャラクターはありがちだが、彼が演じるとまったく新しいキャラクターになる。一人の少年の成長をここまで丁寧に演じられる人はいただろうか?怒りを表すときも、抑えた演技が逆に、全身にみなぎらせた憎しみを強調している。だからこそ彼の幸せを願わずにはいられない。
 他の出演者もいい。先ほど、マイクの友達テリーの演技がオーバーだと言ったが、それが悪いわけではない。むしろ映画の中のコメディ要素は彼が全てになっているようなものだから、ある意味安心できる存在だ。マイクの家族は文句なしに良い。娘役の女の子も愛らしくて、時折笑いを誘うが、何よりも母親役のライアンが良い。彼女も初めはカイルを嫌がるが少しずつ心を開いていく。彼女とカイルがスーパーで買い物をするシーンは私のお気に入りだ。
 しかしこの手”感動もの”にしてはクライマックスシーンがいまいちだ。最後まで感情がピークに達することはないし、幕切れもかなりあっさりとしている。それまでのプロセスが最高だったから余計に不満が残る。
 とはいえ、この映画のために2時間を費やすことはまったく損にならない。むしろ2時間別のことをするなら、いますぐこの映画を見に行って欲しい。これほど良質で心温まるコメディはなかなか見当たらない。

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