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2011/08/26 (Fri) ツリー・オブ・ライフ(映画館で鑑賞)

ツリー・オブ・ライフ

監督 テレンス・マリック
出演 ブラッド・ピット
   ショーン・ペン
   ジェシカ・チャンステイン

あらすじ
 1950年代半ば、オブライエン夫妻は中央テキサスの田舎町で幸せな結婚生活を送っていた。しかし夫婦の長男ジャックは、信仰にあつく男が成功するためには「力」が必要だと説く厳格な父と、子どもたちに深い愛情を注ぐ優しい母との間で葛藤(かっとう)する日々を送っていた。やがて大人になって成功したジャックは、自分の人生や生き方の根源となった少年時代に思いをはせる……。

評価 5点5点中)

レビュー
 まず、期待して見に行ってはいけない。これはあなたが想像している映画とはおそらく180度真逆だろう。一部の人は「期待はずれ」の映画として酷評するだろう。しかし僕は良い意味で裏切られた。
 ストーリーは「現代で事業家として成功した男が自分の今後の生き方を定めることになった家族を思い出す」というものが一応あり、キリスト教の宗教観(一番最初にヨブ記が引用)が前面に押し出されている。だが、これらはあくまでもこの映画を解釈するための一つのヴィジョンでしかない。はっきりいって、一体どのように男の人生に影響したのかはっきり描かれない。一部のレビュアーは「キリスト教が・・・」とか言ってたが、それも仮の姿。ただ単純にこの家族が’50年代にありがちな、毎週きちんと教会に行く敬虔なキリスト教徒だっただけだ。つまりこの映画を理解するのは非常に難しいのだ。
 初めの方では地球の誕生を長々とCGをふんだんに使って描き出す。最初にこれを見るとあまりの壮大さに眠くなること間違いなしだ。だがずっと見ていくとこのシーンにも必然性があったことを思い知らされる(にしてももう少し短くても良いと思う)。
 そしてやっと本題のオブライエン一家の話。まず子供が誕生する。それをうれしそうに見つめるブラピ演じるMr.オブライエン。一見優しそうなこの父親は子供が大きくなるにつれて、厳しく接するようになる。それが「子供には自分のようになって欲しくない」という切なる願いから来ていることは分かっているものの、虐待スレスレ(精神的な)のしつけに長男(つまり現代の”男”)は次第に反抗心を見せるようになる。父親とは反対に純粋に子供達に愛情を注ぐ母親にも辛く当たるようになる。そして仲の良かった兄弟にも。そう、長男はまるで父親のようになってしまうのだ。自分のようになって欲しくない父親が子供に辛く当たった結果、結局父親のようになってしまうジレンマを見事に監督は描き出している。そして彼らは神にすがる。この家族の人間としての弱さを象徴している。そしてエンディングは素晴らしい映像が織りなすまさに大団円といった様相だ。
 俳優達の演技が特に素晴らしい。ブラッド・ピットはここ数年で一番かもしれない。なにしろ食卓に座っているだけなのに威圧的な父親を完璧に演じているのだ。ジェシカ・チャンステインも心優しい母親になりきっている。優しいからこそ子供達に純粋な愛を注ぎ、また威圧的な父親を制止することをできず、逆に息子に反抗される。彼女もジレンマに陥っているのだ。少ししか登場しないがショーン・ペンも良い味を出している。最終的に父親の望む人生を歩んでいくことになった主人公をほとんど話さなくても全身で演じきっている。そして何よりも子役。家族に反抗的になっていく長男はある意味最大の矛盾を抱えていて、思春期の子供の繊細さを見事に表現している。次男役も最高。長男と違い、受け入れることで解決しようとする姿にはまた違った切ない健気さがある。
 ここまで長々と書いてきたが、この映画はすべての人を満足にすることはできないだろう。でも一つだけ言える。僕の中では記憶に残る最高傑作だ。

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