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2012/01/08 (Sun) 無言歌(映画館で鑑賞)

無言歌

監督 ワン・ビン
出演 ルウ・イエ
   リェン・レンジュン
   シュー・ツェンツー

あらすじ
 1956年、中国共産党の毛沢東は、党に対する批判を受け入れる「百花斉放百家争鳴」運動を推進した。これにより国民からさまざまな意見がうまれるが、毛沢東は翌年に方針を転換。党を批判した人々を反体制者として容赦なく粛清していった。60年、中国西部ゴビ砂漠の収容所に、上海からひとりの女性がやってくる。捕らえられた夫に会いたいとひたすら懇願する彼女の声が、男たちの心に変化をもたらしていく。

評価 4.5点(5点中)

レビュー
 とても衝撃的な作品だ。あまり歴史の中で日の目を見なかった事件に焦点を当てている、ということもある。だが何よりも収容所での男達の生活の悲惨さがすさまじい。
 当時中国は飢饉に襲われていたようで、収容所の人々はただでさえ少ない食事を減らされ満足に動くことも出来ない。腹を満たすために草の実を食べ、ネズミを煮て、人が吐いた物さえも食べる。挙げ句の果てには死体をも食べる。究極の極限状態なのだ。そんなときに温かい麺をすする所長には怒りを覚える。
 この通り、「無言歌」が観客に与える衝撃は口では言い表せない物がある。だが欠点もある。映画はドキュメンタリータッチの乾いた映像を淡々と映し出していくのだが、本当に淡々としているために登場人物達の思いを最後まで捉えることが出来ない。あくまでも第三者の視点なのだ。あらすじには「ある女の訪れが男達に変化をもたらす」と書いてあるが映画の中の1エピソードにすぎない(唯一の「変化」はこれだけかもしれないが)。人の心を揺さぶるにはもっと映画的な「事件」を盛り込むべきだった。
 とはいえ、この収容所の生活がすでに「事件」でありあまりにも異常なのだ。僕が一番思い出すのは収容所の朝のシーン。毎回、管理人らが死者の有無を確認しに来る。これ以上に狂った日常などあり得るのだろうか。
 今一度、「自由」の意義を問いただす必見の作品である。

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