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2012/02/18 (Sat) ブラッド・ダイヤモンド(家で鑑賞)

ブラッド・ダイヤモンド

監督 エドワード・ズウィック
出演 レオナルド・ディカプリオ
   ジャイモン・フンスー
   ジェニファー・コネリー

あらすじ
 ダイヤの密売人であるダニー・アーチャーは、巨大なピンク・ダイヤを隠し持つソロモンという男の存在を知る。一方、ジャーナリストのマディーは、反政府組織“RUF”の資金源となっている“ブラッド・ダイヤモンド”の真相を探っていた……。

評価 3点(5点中)

レビュー
 まず映画としての感想から述べたい。良くできたアクション映画だ。一つのダイヤモンドを求めて人間達が奔走する姿が生々しく描かれていて、見せ場もきちんと作られている。立場の違う2人の男が少しずつ心を通わせていく過程も丁寧で、最後のシーンも感動できた。
 だがこれは「社会派映画」をきどったハリウッド製アクション映画には変わりない。
 まず上げられるのが、登場人物の薄っぺらさ。RUFに村を襲われるソロモンには家族を思う力強さが脚本の時点で吹き込まれている。だが他の人物、アーチャーやマディーは陳腐極まりない役だ。
 ダイヤモンド密売人アーチャーは開始30分ぐらいまでは「死の商人」らしく、平気で反政府軍に武器を売り渡す。ピンク・ダイヤの情報を手に入れたときもあくどい顔で、どうにかしてソロモンからダイヤの場所を聞き出そうとする。これこそが戦争を食い物にしてる「善意のない」人間ではないか。それなのにソロモンが家族を探しだそうとした途端、情にほだされていつの間にか善人そのものになっている。これのどこが密売人なのか。彼を育てたコッツィー大佐の「良く生き残れたな」という言葉が身にしみるだろう。
 ジャーナリストのマディーも酷い。シリアスな「社会派」映画にどうでもいいメロドラマ的要素を持ち込んで、せっかくの脚本をこのキャラクターが台無しにしている。
 所々リアリティに欠けるのも難点だろう。密林の中で子ども達を再教育している教師が、少年兵達に気安く話しかけて撃たれるシーンがある。こんなことありえないだろう。いくら子供でも相手は銃を持った人間だ。危険なことぐらい百も承知のはず。こいつは「どんな悪人でも時には善意を持つ」みたいな「名言」を残して早々に退散する。さらに、先ほども上げたアーチャーの人物設定もこれに同じ。いくら密売人だからと言ってダイヤを探すために、仲介人も無しで現地には行かないだろう。大体、昔傭兵だったという設定だからといって一人で銃弾が飛び交う場所に突っ込ませるのはどうかと思う。
 しかし時にこの映画は嫌悪感を抱くほどの生々しい事実を浮かび上がらせる。RUFが「人民解放」を語ってその人民を容赦なく殺戮する場面、昔ながらの拷問法に乗っ取って腕を切り落とす場面。特にリアルなのが捕らえた子供の兵士かだろう。大声でがなり立てて、自らを強い兵士だと鼓舞させる。子供をなじって暴力をふるい、その反面甘い言葉で洗脳していく。完全に危ない宗教団体の洗脳方法と一致している。じつはこれらの「少年兵」の問題はRUFに限ったことではなく、シエラレオネの政府軍も同等のことをしているのだ。まさに全員狂っているとしか言いようがない。
 俳優達の演技も素晴らしい。ディカプリオは相変わらず訳にのめり込み、ソロモン役のフンスーは目で感情を語ることが出来る。コネリーは戦場におけるジャーナリストの微妙な立ち位置を繊細な演技で上手く表現している。
 社会派を気取らなければ「リアルなアクション映画」で済んだはずだった。映画としては面白いので見てほしい。だが一つだけ知ってもらいたいのは「現実はこんなものじゃない」ということだ。

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明日いってくるゎ

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2012/02/19 20:26 | Van [ 編集 ]


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