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2012/05/20 (Sun) 別離(映画館で鑑賞)

別離

監督 アスガル・ファルハーディー
出演 ペイマン・モアディ
   レイラ・ハタミ
   サレー・バヤト

あらすじ
 ナデルとシミンは14年来の夫婦だが、国を出たいシミンとアルツハイマーの父親を抱えるナデルの間では亀裂が生まれていて離婚の危機に立たされている。
 しばらくシミンが実家に帰ることになり、ナデルは父の世話のためにラジエーという敬虔なヘルパーを雇う。ある日、ラジエーはナデルの父をベッドに縛りつけたまま無断で外に出かけてしまう。ベッドから落ちて意識不明の父親を見つけたナデルは、帰ってきたラジエーを怒鳴りつけてアパートの玄関から無理に押し出した。するとその夜、ラジエーは妊娠していた胎児を流産してしまう。

評価 4.5点(5点中)

レビュー
 「別離」は映画史上最も悲しい映画だと言っても過言ではない。ある事件を境に2つの家族が争い、そしてその家族事態も崩壊の一途をたどる。徹底したリアリティがこの映画の要だろう。
 ナデルとシミンは典型的な中流家庭である。大きいアパートメントに住み、車は外車だ。娘を女子中学校(それもおそらく私立だろう)にやり、一見すると幸せな家庭だ。だが夫婦の間には映画が始まった時点で決定的な亀裂が生まれていて、それは深くなるばかりだ。その間で引き裂かれる娘の悲しみは計り知れないものだろう。
 それに対し、ラジエーとその夫ホッジャトは日々を生きるのに精一杯だ。無職のホッジャトに代わり、遠方からヘルパーの仕事をするラジエー。特にラジエーは信仰心が厚く、これが後々重要なポイントとなってくる。ただ普段から明確な信仰を持ち合わせていない私にはある意味で最も共感できない箇所であった。
 彼らの間に共通するのは嘘をつく、ということだ。誰しもが家族のために嘘をつき、それがさらに亀裂を深める。彼らの娘達でさえも嘘をつく。あまりにも悲しくやるせない状況だ。ナデルの娘テルメーが嘘の証言をした後に涙を流すのはその最たるものだろう。
 この映画では最終的な事件の結末は描かれていない。だがかすかにでもあった家族の絆は今やどこにもない。あまりにもリアルで無残なエンディングであった。

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