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2012/08/19 (Sun) タクシードライバー(映画館で鑑賞)

タクシードライバー

監督 マーティン・スコセッシ
出演 ロバート・デ・ニーロ
   シビル・シェパード
   ジョディ・フォスター

あらすじ
 ニューヨークにある小さなタクシー会社にある男が現れた。ベトナム帰りの元海兵隊員、トラヴィス・ビックルは深刻な不眠症を患っているため、夜勤のドライバーとして就職。誰となく目的地まで送り届け運賃を受け取る毎日を過ごしていた。
 ある日、トラヴィスは次期大統領候補パランタインの選挙事務所付近を通りかかる。彼はそこで勤務するベッツィーに魅かれ、彼女をデートに誘う。しかしトラヴィスは日頃の習性でベッツィーとポルノ映画館に入り、激昂させてしまう。
 思うようにことが運ばず、トラヴィスの心は荒んでいく一方であった。そして「腐敗しきったこの街を俺が浄化してやる」という思いは実行性を帯びていく。そんな中、12歳で娼婦をしているアイリスに出会い・・・。

評価 5点5点中)

レビュー
 なんにせよ、ロバート・デ・ニーロの演技力がすごい。一番最初にトラヴィスの目のアップが映るのだが、それだけで彼が鬱屈した感情を心に秘めていることが分かる。彼は無知ではあるが、馬鹿ではない。彼は日記に自らの感情を刻々と書き連ね、何の変哲もない日々の生活からの脱却を望む心が日増しに強くなっていく。同僚に「何かがしたくなる」と相談するトラヴィス。一体その考えはどこから出てきたのか。戦争の追体験か。ヒーロー願望か。それともただの憂さ晴らしか。彼自身にも分からない。観客に分かるのは、トラヴィスが弱々しく話をしていても、彼の中には得体の知れない憎悪が常に蠢いていることだけだ。
 彼の行動は最終的には正義として人々にもてはやされることになるが、ここが映画のミソだろう。そもそも彼が”考え”を実行に移した最初のきっかけはベッツィーにふられたことだ。トラヴィスは彼女に優しくしてきた。なのにポルノ映画館に連れて行っただけで、一方的に交流を絶たれる。彼にとっては普通のことであるのに、理解されないことに苦しむ。しかしこれは普通じゃない。まさに彼は社会に溶け込めないはみ出しものなのだ。そのはみ出しものが自らの理想をかなえられずにいた時、アイリスに出会った。悪を一掃し、彼女を救い出す。その独善的とも言える発想から、トラヴィスは体を鍛え、銃を装備し、ヒモ男どもを殺す。そしてその有り得ない行動により、彼は社会から認められたのだ。
 異常な男が異常な行動を起こすことで自我を認められる。映画の根底に渦巻く、陰鬱なテーマ性がトラヴィスを通して観客に伝えられる。事件の後、彼がベッツィーに見せる疲れた笑顔は、彼のむなしさをより一層際立たせている。

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2012/08/23 17:34 | [ 編集 ]


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