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2012/09/10 (Mon) ファーゴ(家で鑑賞)

ファーゴ

監督 ジョエル・コーエン
出演 フランシス・マクドーマンド
   ウィリアム・H・メイシー
   スティーヴ・ブシェミ

あらすじ
 ディーラーのランディガードは借金返済のために自分の妻ジーンを誘拐し、会社の社長である義父から身代金をいただこうと考えた。ランディガードは誘拐をカールとゲアの2人に依頼。だがジーンを自宅から誘拐した二人は、隣町ブレイナードまで逃げたところで、停車を命じた警官と目撃者を射殺してしまう。ブレイナードの女性警察署長マージは事件を追ってミネアポリスに赴くが、その間にも狂い始めた誘拐計画は次々と犠牲者を産んでいく……。

評価 4.5点(5点中)

レビュー
 初めてこの映画を見たときはものすごい衝撃を受けた。鮮烈な暴力描写、ウィットに富んだ会話、素晴らしい人物描写。今回が2回目の鑑賞である。
 まずこの映画の見所といえば、コーエン兄弟らしい脚本の巧妙さだろう。単純だった誘拐が少しずつ狂っていく。馬鹿みたいに人が死んでいくのも、淡々とした語り口のおかげでリアルさがグッと強調されている。この映画を見た人から良く聞く感想が「なにかの伏線と思ったのに、特に何も無く事件が終わってがっかりした」というのだが、それは間違っている。現実に起こる事件でそんなに伏線が張られて、完璧なまでの計画など存在するだろうか?いやめったに無いだろう。「ファーゴ」のすごいところはそんな”現実に起こりうる事件”を映画の中に描ききったところにある。
 行き当たりばったりで人を殺す2人組。出勤前に、夫にバッテリーの充電を頼むマージ。あくまでも一つの殺人事件として、のんきに見えるほど淡々と業務をこなす警察たち。一見すると映画としては成立しなさそうなのに、登場人物たちが交わすユーモアあふれる会話が、どんな場面も見逃せないものにしている。
 まったく関係の無いシーンが登場するのも面白い。特に好きなのがマイク・ヤナギタとマージのバーでの会話。別にその後の展開に影響があるわけでもないのに、絶妙な気味の悪さが映画全体の雰囲気を良く表してる。それはカールとゲアの関係においても同様であろう。一応タッグを組んではいるものの、お喋りで弱気なカールと寡黙だが行動力のあるゲアは根本的に合わない。かみ合ってない会話が何とも笑いを誘う。
 これらすべてのシーンは脚本と共に素晴らしい名優たちのおかげでもあるだろう。マージ役のマクドーマンドを筆頭に、情けないランディガード役のメイシー、”変な顔”のブシェミ。適材適所としか言いようがない。あまりにもぴったりすぎて、映画の冒頭で流れる「この映画は実話を元にしている」というテロップに妙な真実味を持たせることに成功している。
 さらに先ほども言ったが、衝撃的な暴力シーンもコーエン兄弟らしい。未見の人もいるだろうから言わないでおくが、最後の方でのゲアが取った行動は映画史に残る残虐さだ。それでいてなぜかユーモアが含まれているのも”コーエン映画”的だ。
 惜しむべきは思ったよりも映画が短いところだ。個人的にはカールとゲアのストーリーとマージの内面をもう少し掘り下げて欲しかった。この点を「ノーカントリー」は上手く克服している。
 なんにせよ、映画史に残る記念碑であることには変わりない。あまりにも忘れがたい一級品のサスペンスだ。

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