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2012/12/24 (Mon) 素晴らしき哉、人生!(家で鑑賞)

素晴らしき哉、人生!

監督 フランク・キャプラ
出演 ジェームズ・ステュアート
   ドナ・リード
   ライオネル・バリモア

あらすじ
 ジョージ・ベイリーは、自分の夢を追いながらも父親の急死に伴い家業の建築貸付組合を継いで田舎の小さな町で過ごさざるを得なくなっていた。町一番の富豪である銀行家ポッターの圧力に負けず、真面目に働いていた彼は家庭にも恵まれて、事業も好転しつつあった。
 しかしあるクリスマス・イブの日に預金するはずだった組合の金を叔父がどこかになくしてしまう。自分の生命保険でそれを補えると気づき、ジョージはその晩自殺を図ろうとする。そんな彼の元へ二級天使のクラレンスが現れた。翼が欲しいクラレンスはジョージを助けるために、「ジョージが生まれていない世界」を彼に見せることにする。


評価 5点5点中)


レビュー
 映画を見始めると何人かの人はうんざりするかもしれない。いかにも「ハリウッド黄金期」のコメディ映画らしく、大げさな演技、気取った台詞、わざとらしいショット。でも私はこの映画のすべてを愛せずにはいられない。

 まずこの映画はクリスマス映画という割には結構陰湿な話だ。いかにも“クリスマス”らしく天使(といっても翼すら無い)が登場するのは本当に後半の方。ほとんどはジョージが夢を追い続けながらも、結局は細々と貸付組合を運営するよう追い込まれる姿を描いている。人の良いジョージは周りの人に愚痴の一つもこぼさず、人のために働き続ける。

 野心家で希望に満ちあふれた若りし頃。この時の映像は不思議なほどきらびやかだ。ダンスパーティーで将来の妻、メアリーと踊るとき。帰り道に二人で見つめ合うとき。馬鹿らしいほどロマンチックだが、息を呑むほどステキな場面だ。(なぜ白黒の画面だとこんなにも映えるのだろうか。ハリウッド映画が持つマジックだろう。)

 それに対し、少しずつ自分の理想とかけ離れた「平凡な人生」を歩むジョージ。どちらも同じジェームズ・ステュアートが演じているのに、一目見ただけで違いが分かる。こちらのジョージは相変わらず愛想は良いが、頭は白髪交じりで、いつも疲れが見える。周りの友達は町を出て行って成功を収め、弟は戦争で英雄に。自分の心の内を一切表に出さず、ひたすら人のために家を建てる彼の姿には哀愁が漂っている。しかもその哀しさは誰にとっても人ごとではないのだ。

 そんな「善良な人間」にジェームズ・ステュアートが成り切っているから、事件が起こった後の怒り狂ったジョージには驚かされる。叔父を罵り、高慢な銀行家ポッターには頭を下げ、家族には当たり散らす。なによりも自分が大好きだったはずの高層ビルや長い橋・・・の模型を破壊するシーンは衝撃を受けた。そのときのジョージの髪は乱れ、顔には皺が寄っている。悲しいかな、金がなければ誰だってどうしようもない。

 ここからがこの映画の本当に素晴らしいところ。誰にだって展開は簡単に読める。今となってはチープな演出だからだ。だけどあのラストシーンが持つパワーを今の映画は持っているだろうか。あれほどまでにクリスマスの奇跡を感じさせ、そして何よりも「良きアメリカ」を見いだすことができるだろうか。今見るからこそこの映画には別の価値がある。「豊かな友人を持つ男が本当に豊かな人物である」こんな世の中だからこそ、クラレンスのメッセージにも重みがある。クリスマス・イブに見たから、というのもあるだろう。だがこの映画は本物だ。万人に愛される映画とは正にこの映画のことだろう。

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