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2013/01/03 (Thu) ブルーバレンタイン(家で鑑賞)

ブルーバレンタイン

監督 デレク・シアンフランス
出演 ライアン・ゴズリング
   ミシェル・ウィリアムズ
   フェイス・ワディッカ

あらすじ
 仕事が芳しくないディーンと、長年の勉強の末に資格を取り、病院で忙しく働くシンディの夫婦は、娘のフランキーと3人暮らし。2人はお互いに相手に不満を抱えていたが、それを口に出せば平和な日常が崩れてしまうことを恐れていた……。夢や希望にあふれていた過去と現在を交錯させ、2人の愛の変遷を描くラブストーリー。





評価 5点5点中)


レビュー
 1年半ほど前にこの映画を劇場で鑑賞、レビューも書いている。そのときの私はこの映画をひどく気に入っていたが、その考えが間違いでなかったことを改めて確認することができた。

 以前はディーンの方により共感していた。彼には妻や娘への愛情が確かに存在しているからだ。同じ男であることも理由の一つだろう。ひとつひとつの行動や台詞に、自分もうなずける場面が数多くあった。

 それに対し、シンディに対して私は、やや身勝手である、という印象を覚えていた。ディーンの愛情を一方的に拒絶する。“現在”のシーンでも最も胸をつかれるシーンだが、そこには(少なくとも劇中では)理由は無い。別段悪いことをしている訳でもないのに、これではあまりにもディーンが気の毒だ、と。
 しかし今回改めて観て思ったのは、シンディにも共感するポイントがあったことだ。“過去”のシーンでなら見つめ合うだけで確かめることのできた愛は、“現在”では抱き合っても感じられない。そこに理由など必要なく、あるのはただ「愛情が無くなった」という事実だけだ。監督はブランクがある2つの時間帯を、数々のオブジェクトやさりげない行動によってつなぎ合わせ、「なぜこうなったのか」という答えに対し感情面から訴えてくる。

 そしてもう一つが、すべてのシーンが限りなくリアルなこと。起き上がるシーンまで、“本当に寝て起きた”ところを撮影したと言うのだから、その作り込みは半端じゃない。
 “現在”のシーンでは会話の場面が優れている。2人ともなんとか仲良くしようと和やかに話すものの、片方が発した何気ない言葉一つ一つに苛立つ。怒りの感情がぎりぎりピークに達しないところで口論を続け、最終的にはどちらかが放り投げる。そしてさらに空気が悪くなる。観ているこっちまで居心地悪くなるほどだ。
 “過去”のシーンは2人が無言で見つめ合うシーンが素晴らしい。「一目惚れ」したというディーンの台詞にも、本人が“理屈は無い”と言っているのに妙な説得力がある。それは彼らの感情の変化を見事に映像の中に押し込めているからだ。じゃれ合っている2人がハタと止まり、お互いを見つめ合う。理屈抜きの「恋人たちの空間」を完璧に作り出している。文面にすると変な言葉だが、この映画ではまさに“それ”なのだ。

 そして何と言っても、優れた劇中曲が映画とぴったりマッチしている。冒頭、別々の車に乗っているディーンとシンディ。交互に映し出される彼らが聞いているのは全くジャンルの違う曲だ。これだけでも2人のすれ違いが決定的なのが分かる。
 さらに“過去”の時に使われる2曲の使い方が本当に巧みだ。“You and Me”と“You Always Hurt the One You Love”だ。前者については以前のレビューでも言ったが、別々の時間軸で重要な場面で流れてくる。初めに“現在”の場面で登場するときはもちろん哀愁が漂っているのだが、終盤近くになって“過去”の時に登場すると本当に泣けてくる。その直前に2人の関係を左右する場面があるからだ。怒りと哀しみだけが存在するこのシーンから、愛情に満ちあふれた2人の将来を誓い合う場面が登場すれば泣けてくるのも当然だろう。
 後者は歌詞が非常に重要な意味を持ってくる。劇中屈指の名シーンである、ディーンの曲にあわせてシンディが踊る場面。このときはただただ(と言っているが本当に素晴らしい)ロマンチックなシーンだが、エンドロールで流れてくるときには、まったく意味合いが異なってくる。ライアン・ゴズリングの歌う独特の素朴さが余計に涙を誘う。

 エンディングについては言うまでもないだろう。幸せな2人と哀しみに暮れる2人。それぞれが持つ映像感も見事で、たとえ台詞が無かったとしても一目見るだけでその落差が手に取るように分かる。美しいが、観ていて耐えきれなくなるほど苦しい。「永遠の愛」の終わりを描いた、まさに傑作である。

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