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2013/01/17 (Thu) 捜索者(家で鑑賞)

捜索者

監督 ジョン・フォード
出演 ジョン・ウェイン
   ジェフリー・ハンター
   ナタリー・ウッド

あらすじ
 南北戦争が終わってまだ間もない、1868年のテキサス。南部連合の一員として従軍したイーサン・エドワーズは数年ぶりに故郷の兄アーロンの家族を訪れ、一家の歓待を受ける。懐かしい面子に囲まれしばし寛ぐイーサンだったが、アーロンに家族同然に育てられたインディアンと白人の混血児マーティンに対して、イーサンは不快感を隠せない。
 その後クレイトン牧師の要請を受け、コマンチ族に盗まれた牛の奪還に向かうイーサン。だがそれはコマンチ族の罠だった。彼らが家を留守にしている間に兄の家族はコマンチ族によって虐殺され、生き残ったルーシーとデビーの姉妹も連れ去られてしまう。兄の家族の復讐のため、そしてコマンチ族に誘拐された姪たちを救出するために、イーサンはマーティンと共に何時果てるとも知れない捜索の旅に出るのだった。





評価 4.5点(5点中)


レビュー
 今や最高の西部劇と称されるジョン・フォードの「捜索者」。今回が初めての鑑賞である。

 正直、全体的な作りを見ると古臭い感じは否めない。今の映画だったら間違いなく無いであろう、いくつかの馬鹿馬鹿しい場面。いかにも50年代の映画にありがちな、たまにある妙な会話。そして室内のシーンでの代わり映えのしないカット。

 だがこの映画が素晴らしいのはそのテーマ性にある。まずジョン・ウェイン演じる主人公イーサンのキャラクター。彼はそれまでのステレオタイプなカウボーイ達とは違い、原住民に対する偏見にまみれている。彼らの名前を聞いた途端に目の色が変わり、銃撃の手を絶対に休めない。死体にすら平気で銃弾を撃ち込む、完全なアウトローだ。そんなイーサンをジョン・ウェインは誰にもまねできない迫力で演じきっている。

 イーサンがマーティンと様々な場面で対立する構造も面白い。お互いの信念を守り通すために、とあるシーンで2人が対峙するとき、それはただのプライドのぶつかり合いでは無くなっている。そこには体に刻み込まれた憎悪と復讐心しかない。50年も前にこれほど重厚なテーマを取り扱っていたことを考えると、ジョン・フォードには先見の明があったことになる。

 それでも、いくつか先住民に対するステレオタイプな描き方(ほとんどバックグラウンドは描かれない)が気になるが、「人種差別に反対する」北部の人間を主人公にしなかったのは懸命だろう。あえて偏見の残る南部の人間を主人公に持ってくることで、根本的に人間の中に根付く差別意識を浮き彫りにすることに成功している。

 当時は見向きされなかったとしても当然だろう。一見すると軽快な昔ながらの西部劇だが、隠れた深淵はテーマは今だからこそ理解されるものだろう。歴史に残る最高の西部劇だ。

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