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2013/04/07 (Sun) リトル・ダンサー(家で鑑賞)

リトル・ダンサー

原題   Billy Elliot
公開   2000年
上映時間 110分
製作国  イギリス

監督   スティーブン・ダルドリー
製作   グレッグ・ブレンマン/ジョン・フィン
脚本   リー・ホール

出演   ジェイミー・ベル    ···ビリー・エリオット
     ジュリー・ウォルターズ ···サンドラ・ウィルキンソン
     ゲアリー・ルイス    ···ジャッキー・エリオット


あらすじ
 イギリス北部の炭鉱町エヴァリントンにビリーは住んでいる。当時のイギリスは炭鉱不況の真っ只中で父と兄のトニーはストライキに参加していた。そんな父はビリーを近所のボクシングジムに通わせている。しかしビリーはボクシングを始めた当初から、その性質に馴染めず試合には負けてばかりであった。
 ある日、ストの影響でジムの隅でバレエ教室が開かれることになった。もともと音楽が好きであったビリーは音楽に合わせて優雅に踊るバレエに魅せられ、密かに教室に参加しコーチの指導を仰ぐのであった。





評価:4点(5点中)


レビュー
 いまやオスカー候補の常連であるスティーブン・ダルドリーの長編第一作である。だが「リトル・ダンサー」はデビュー作とは思えないほどの素晴らしい出来を誇っている。

 まず物語のテンポがいい。主人公のビリーがバレエに興味を持つくだりもダラダラしていないし、次から次へと様々な出来事が起きるから飽きることは一回も無い。しかもこの映画の見事な点は、その様々なイベントを完璧に処理している点だ。よくあるのは、たくさんの物語を盛り込みすぎたせいでスピーディになるどころか、逆にテンポが悪くなり散漫とした印象すら受ける。しかし「リトル・ダンサー」に関しては心配ご無用。「ビリーのロイヤル・バレエ・スクールへの受験」「ビリーと家族」「父と兄のスト」「ビリーとその友達」etc…これだけたくさんのエピソードで構成されているのに、不思議なほどまとまりがあるのだ。しかもそのすべてが面白く、そして感動できる。逆にもっと掘り下げてほしいぐらいだ。

 さらに役者たちがみなはまり役なのだ。何と言っても主人公のビリー。ジェイミー・ベルは子供らしさと妙に大人びた行動を見事に使い分けて、完璧に彼に成り切っている。全身を使って自分の感情を表現するような(良い意味で)オーバーな演出もあれば、静かに涙を流すシーンも。繊細な感情の起伏がしっかりと伝わってくる。
 ビリーの友達マイケルは自分がゲイであることを次第に自覚していく。彼がビリーに対し複雑な感情を抱いている様も決してわざとらしくなく、あくまで子供らしいところに好感が持てる。しかもその「微妙な空気」を出すのが絶妙に上手い。(大人になったマイケルには笑ってしまったが)
 
 脇を固める大人も良い。ジュリー・ウォルターズは思ったほど出てこなかったが、それでも観客の記憶にはしっかりと残るはずだ。レッスン中にもタバコを吸いながら、けだるさを全面に出していたのに、ビリーとであったことで情熱を取り戻していく様はごく自然だ。
 ビリーの父親は、個人的にはこの映画の大人の役者で一番の演技をしていると思う。初めはどうしようもない頑固親父で、いかにもステレオタイプな印象を受ける。だがビリーがバレエを踊ることに理解を示し始めた中盤ぐらいから、急に深みが増してくる。それどころか、ウィルキンソン先生を差し置いて物語のメインとなるのだ。頭は固いが、子供のことは心から愛していて、ビリーのために奔走する姿には泣かされる。何気にビリーの兄トニーとのシーンでもきっちり感動させてくれる。

 いくつか問題点はある。先ほども挙げたが、一つ一つのエピソードの描き方が足りない。いや、物語の均衡を保つ上ではこれがベストなのかもしれないが、印象的なエピソードが多い分、物足りなく思ってしまう。
 さらに、ロイヤル・バレエ・スクールでのダンスシーンがあっさりしすぎているのも気になった。いくら他の話の出来が良くても、メインは「ビリーのバレエへの出会い」であり、その終着点となるシーンに重点を置くべきだ。その前にビリーは一度、父親の前でダンスを披露するのだが、このシーンは声もでないほど素晴らしい。だからこそ、全体のクライマックスとなる試験のシーンは力を入れてほしかった。

 それでもこの映画は人を惹き付けてやまない。劇中の音楽はクラシックだけに留まらず、イギリスのバンドによる往年のロックを選び、それが場面とぴったり合っている。ミュージカル化されたのもうなずける出来栄えだ。
 そして何より、「リトル・ダンサー」は見る人を心から感動させ、元気づけてくれる。元々スティーブン・ダルドリーはクサい演出が多く、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」ではそれが評価の分かれ目となった(私は嫌いじゃないが)。だが「リトル・ダンサー」のそういった演出は(彼にしては)意外にも抑えめで、好感が持てる。良くできた脚本と素晴らしい役者が揃ったおかげだろう。

 映画というものは見る人によって好き嫌いがあるだろう。しかし「リトル・ダンサー」はどんな人でも安心して楽しめる感動作である。

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