アクセス数

ブログ内検索

サイト内検索

全記事一覧,全タグ一覧へ

カレンダー

リンク

アンケート

ランキング

FC2Blog Ranking

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

2013/04/14 (Sun) ミッシング(家で鑑賞)

ミッシング

原題   Missing
公開   1982年
上映時間 122分
製作国  アメリカ

監督   コスタ=ガウラス
製作   エドワード・ルイス/ミルドレッド・ルイス
脚本   コスタ=ガウラス/ドナルド・スチュアート
原作   トマス・ハウザー『The Execution of Charles Horman: An American Sacrifice』

出演   ジャック・レモン  ···エド・ホーマン
     シシー・スペイセク ···ベス・ホーマン
     メラニー・メイロン ···テリー・サイモン


あらすじ
 1973年、軍事クーデターの起きた南米・チリで、妻ベスと暮らしていたアメリカ人の青年チャールズ・ホーマンが行方不明になる。
 ベスから知らせを受けたチャールズの父エドは、現地でベスとともにチャールズの行方を追うものの、一向に手がかりをつかむことができない。実はチャールズの失踪には、クーデターに対する米国の陰謀が関わっていた。





評価:4点(5点中)


レビュー
 チャールズ・ホーマン失踪事件を描いたノンフィクション書籍の映画化である。

 真実の話をベースにしているのでストーリーには当然リアリティがあり、真に迫ってくる。なぜチャールズ・ホーマンは消えたのか。その裏に見え隠れする存在を突き止めるために、父親と妻が奔走する。
 この奇妙なコンビは映画的な部分にも大きく貢献している。ジャック・レモン演じるエド・ホーマンは少々頭の固い男で、息子たちのすることが理解できない。対するスペイセクは社会主義に理想を見いだそうとしていた時代の人間に成り切っている。このジェネレーション・ギャップが会話の随所にちりばめられていて、重くなりがちなサスペンスに軽妙さを与えている。
 だがこの映画が最も素晴らしいのはその訴えかける力だ。あまりにも大きすぎる陰謀に押しつぶされそうになりながらも、必死にチャールズを探す2人の姿はあまりに痛ましい。ジャック・レモンの皮肉っぽい持ち味が、逆に物語の悲惨さを際立たせているのだ。

 息を呑むシーンも多い。その最たるものは、銃殺された人間が山積みにされた部屋に入る場面だ。それまでは登場しなかったストレートに生々しい場面がここで初めて映し出されるから、その衝撃度は半端ではない。その上、部屋を紹介するチリの軍人とアメリカの領事が眉一つ動かさないのにはぞっとさせられた。

 この映画の欠点は映画的な演出が酷く時代錯誤である点だ。陳腐なカメラワークや「いかにも」なセット。照明の当て方にもセンスが感じられない。それに序盤のチャールズが失踪する前の場面は正直言って見苦しい。スペイセクも他の出演者とかみ合っているとは言えないし、物語の滑り出しとしては最悪だ。

 それでもこのレビューを読んだなら、「ミッシング」を絶対に見るべきだ。こんな話が現実にあることがまず信じられないし、そのインパクトがすべての欠点を吹き飛ばす。繊細さと大胆さが見事に噛み合わさり、忘れがたい唯一無二の映画となっているのだ。
 この映画を見た後は「正義」についてじっくりと考えさせられるはずだ。

関連記事
スポンサーサイト

レビュー | trackback(0) | comment(0) |


<<JUNO/ジュノ(家で鑑賞) | TOP | 新年度になったので>>

comment











管理人のみ閲覧OK


trackback

trackback_url
http://cubeisstrangenerd.blog111.fc2.com/tb.php/704-c213945b

| TOP |

プロフィール

レビュー評価別(クリックで点数別のページへ)

レビュー評価の基準

5点=最高
4.5点〜3.5点=面白い
3点〜2.5点=微妙
2点〜1点=駄作
0.5点〜0点=ゴミ。 

カテゴリー

最新記事

最新コメント