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2014/12/28 (Sun) ベイマックス

ベイマックス


原題   Big Hero 6
公開   2014年
上映時間 102分
製作国  アメリカ

監督   ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ
脚本   ロバート・L・ベアード/ダン・ガーソン/ジョーダン・ロバーツ

声の出演 ライアン・ポッター
     スコット・アツィット
     ダニエル・ヘニー


あらすじ
 最先端の技術が集う都市サンフランソウキョウに暮らす14歳の天才少年ヒロ。違法であるロボット格闘技に夢中になっていたヒロの身を案じた兄のタダシは、自身の通う大学にヒロを連れて行く。タダシの研究仲間やロボット工学の第一人者キャラハン教授と出会い感銘を受けたヒロは、大学で最先端の科学を学ぶことを決意。しかし、そんな矢先、不慮の事故でタダシは帰らぬ人となってしまい、ヒロは殻に閉じこもってしまう。そんな彼の前に、タダシが生前に開発したケアロボットのベイマックスが現れ、そのおかげでヒロは少しずつ元気を取り戻していく。そして、兄の死の裏に巨悪が潜んでいることに気付いたヒロは、兄のためにも戦おうと立ち上がるが……。




鑑賞日  12月26日
場所   映画館
評価   3.5点


レビュー
 ディズニーがマーベルを買収してから考えられてきた原作付きヒーロー物のアニメである。元々のビッグ・ヒーロー・シックスとは大幅に違うものになっているが、メンバーの個々の能力は原作から着想を得たものなので、それはそれで楽しめる。

 その点について語り出すとキリがないので省略するが、それはさておき、この作品はディズニーらしく「元からある素材をうまく調理して、誰もが好む『感動モノ』に収束させる」ことには成功している。ヒロとタダシという兄弟の関係、ヒロとベイマックスという人間とロボットの関係。どちらの話も中途半端さは感じられず、きちんと整理をし、それぞれの話に一定の決着はつけている。
 しかし、その「決着」のつけ方が問題なのだ。物語の序盤でタダシが亡くなってから弟のヒロは塞ぎ込むのだが、そんな彼に対してベイマックスは「タダシはここにいます」と語りかける。(これ自体がちょっとした伏線になっているのだが、)それでもヒロは「みんなはそう言うけれど」と優しさを跳ね返す。ここに今までのアニメにはない成長を感じた。子供向けのアニメで死という決別を描く際、「故人は私たちの中に生きている」という陳腐な理論を展開しがちなのにはうんざりしていたからだ。とはいえ、考え方そのものが悪いと言っているわけではなく、それを道徳の材料として使い回す点が安直であると言いたいだけである。その点、「ベイマックス」は今までとは真逆の新機軸を打ち出しているかのように思えたのだ。
 だが期待はあっさり裏切られた。結局のところ、ディズニーは観客の涙が欲しいがために「故人は私たちの中に生きている」理論を最後に使ったのだ。まるで、成長するとはこういうことだ、と押し付けるかのように。そうではない。親しい者との死別への決着のつけ方はこの理論だけじゃないはずだ。そういった新しい面を提示できなかった以上、「ベイマックス」は子供向けのアニメ止まりなのである。

 とはいえ、悪い部分ばかりではない。それどころか、アクションヒーロー物として見れば、非常に優秀なアニメ映画である。王道のチームアップを丁寧に描き、見所満載のアクションシーン(特に「仮面の男」の攻撃手段はSFXをフルに使っていて大迫力である)も満足感がある。個人的にはマーベル関連の小ネタ(キャラの出自やスタン・リーなども含め)が意外にも楽しめた。
 そして何よりもベイマックスが素晴らしい。あの爬虫類じみた人造生命体から、「思わず抱きしめたくなるような」ケアロボットに変更したのは勇気のいる決断であっただろう。そして、それは見事に成功した。彼の緩慢な動きには登場するたびにクスリと笑わされ、あえてシンプルで無感情なデザインにしたことで逆に温かみが感じられるロボットとなった。「体の動き」で笑いを取るという古典的手法の重要さを改めて提示した点でも評価されるべきであろう。

 総合して、いい意味でも悪い意味でもベイマックスありきの映画であったと言える(事実、チームの面々も個性的なのに、効果的に動かせていない印象を受けた)。それでも、この寒い冬に幸せな気分になりたければ、これほどぴったりな映画もそうそう無いだろう。

愛犬とごちそう

愛犬とごちそう


原題   Feast
公開   2014年
上映時間 6分
製作国  アメリカ

監督   パトリック・オズボーン
脚本   ニコール・ミッチェル/レイモンド・S・ペルシ

声の出演 トミー・スナイダー
     ケイティ・ロウズ


あらすじ
 主人公の犬はジャンク・フードが大好き。ご主人様からピザなどの残り物を貰って楽しい日々を過ごしていた。しかしご主人様が彼女と出会ってからというものの•••。





評価:4点(5点中)


レビュー
 ディズニーの短編は(馬鹿げた)セリフが一切ないせいか秀作が多い気がする。この作品も例に漏れず、その作品群の仲間入りをした。

 この短編の特筆は、本来脇役であるはずの「飼い犬」を主人公にした点だ。彼にとって何よりも大事なのは飼い主の恋沙汰ではなく、毎日の食事。これでもかと美味しそうに描かれたジャンク・フードの数々がメインである。•••はずだったが、実際の主軸は、もちろん飼い主の物語だ。これを第三者的に眺めてみたところがこの映画の斬新な点であろう。

 短編であるがゆえに、色々と書き過ぎてしまうとネタバレになってしまうので控えておく。一つ言えるのは、「ベイマックス」と同様、最初は素晴らしく、最後は普通に終わる。

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