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2015/07/26 (Sun) 時をかける少女

時をかける少女


英題   The Girl Who Leapt Through Time
公開   2006年
上映時間 98分
製作国  日本

監督   細田守
脚本   奥寺佐渡子

声の出演 仲里依紗
     石田卓也
     板倉光隆


あらすじ
 紺野真琴は東京の下町に住む17歳の女子高生。ある日当番だった彼女は、理科室に行った際に謎の人物を見かけて転倒してしまう。それがきっかけとなりタイムリープの能力を身につけた真琴は、自分の生活が上手くいくように時間を巻き戻すようになった。そんな中、彼女には2人の男友達、間宮千昭と津田功介がいたが、彼女が能力を使うたびに彼らの関係は次第にギクシャクしていき…。




鑑賞日  7月24日
場所   家
評価   3.5点


レビュー
 幾度となく映像化され、その度に新装版が出る元祖ヤングアダルト小説のアニメ化作品である。ある一定以上の年代にとっては大林宣彦の手による尾道三部作の方が馴染み深いかもしれないが、2000年代以降の者からすれば「時かけ」といえばこちらだろう。昨今の細田守崇拝の始まりとも言える。

 さて、小説のアニメ化、と一口に言ったが、厳密に言うとこの映画はその続編と言える代物だ。主人公の紺野真琴は原作の主人公芳山和子の姪であり、「女子高生がタイムリープを繰り返す」という点以外はまったく異なると言えるだろう。原作を読んでしまった人間にとっては、この改変点を受け入れられるかどうかが重要となるかもしれない。例えばタイムリープのきっかけ。原作ではあの有名な「ラベンダーの香り」がきっかけとなるが、ここではくるみの形をした装置を押しつぶしたことによる。後者の方がSFとしてはより具体性の高いものにはなっているが、淡い青春映画を彩るアイテムとしては前者の方が優秀ではないだろうか。
 だが、別物として割り切ってしまえば、はっきり言って些細な問題だろう。むしろ下手に原作そのまま原題に設定を置き換えたりせず、原作の設定をほのかににおわせたり、不必要な説明を省略している点は好感が持てる。

 しかしながら、そもそもひとつの映画として好感が持てない点がこの映画にはたくさんある。
 その一つが主人公。はっきり言って、序盤はかなり苛立たされた。中途半端な不器用さや、大げさなセリフの一つ一つが癪に障る。高校生の恋愛をなまじ上手く描けられているせいか、その繊細さと彼女の「いかにもアニメな」言動がかなり不釣り合いなのだ。それが高校生特有の未熟さと相まって、イライラすること間違い無しである。
 もう一つは、登場人物の生活感の無さ。「青春の1ページを切り取った〜」などと形容されることがあるが、恋愛にフィーチャーしたためにこの映画は本当にそこだけしか切り取っていない。医者の息子だのなんだの、キャラクターのバックグラウンドは口頭で語られるが、それが生かされることはなく、むしろ空虚さを浮き彫りにしている。物語の鍵を握る人物と同じぐらい、全員が謎めいている。だから彼らの世界が学校とその周辺にしか存在していないような気分にさせられてしまうのだ。

 他にも細かな不満点はたくさんある。しかし、それを凌駕する素晴らしい部分をこの映画は数多く持っているのも事実だ。
 先ほど挙げた欠点と矛盾するかのようだが、実を言うと、真琴の未熟さはこの映画を魅力的にもしている。下らない理由のために能力を使いまくる。男友達との関係性を、恋愛という異質な感情で邪魔されたくないがゆえに空回りする。自分の身勝手さゆえに傷ついた人を見て、後悔し、またやり直し、また失敗する。目の前のことに必死になるあまり、全体像を顧みることができないのだ。そして、どれも高校生にとってはとてもリアルな感情ではないだろうか。
 特に終盤のシーンはそれらのピークだ。後戻りできずに一度は挫折しかけるも、一筋の希望を見出し、ただ駆け出す。その真琴のがむしゃらさが、観客の胸を打たないわけがない。タイムリープするたびに、助走し、ジャンプするのは、ただただ馬鹿げたシーンを作り上げたかっただけではないのである。
 そして別れの場面。あまりにもクサイ演出、と言えなくもないが、それを口に出すのは野暮だろう。ここでも原作と大きく異なる変更点があるが、その選択はここでは吉と出たようだ。

 荒削りだが、ひたむきで、感動させられる。主人公の真琴自体が、映画「時をかける少女」の化身なのだ。

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