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2015/07/31 (Fri) サマーウォーズ

サマーウォーズ


英題   Summer Wars
公開   2009年
上映時間 115分
製作国  日本

監督   細田守
脚本   奥寺佐渡子

声の出演 神木隆之介
     桜庭ななみ
     谷村美月


あらすじ
 高校2年生の小磯健二はある日、憧れの先輩である篠原夏希から「バイト」と称して彼女と一緒に実家へ行くことを頼まれる。その実は「夏希の彼氏のフリをすること」だと現地で聞き、健二は渋々「バイト」をすることにする。
 そんな中、世界中の人が利用する仮想世界「OZ」が何者かによって乗っ取られる。「OZ」は現実世界の様々なシステムをも集中制御しており、乗っ取りにより世界は大混乱に陥るが、健二はその原因の一端が自分にあることに気付く。




鑑賞日  7月30日
場所   家
評価   2.5点


レビュー
 「時をかける少女」に引き続き、細田守監督作を鑑賞した。大きく話題となったのは、彼の作品群の中ではこれが初めてだと記憶しているが、実際の内容面はそれに見合うものだったのだろうか。

 物語の始まりは至って平凡な「暑い夏に憧れのあの人と…」という展開から始まる。この時点でヒロインの夏希に対してイライラを覚えていたのはもちろんなのだが。
 ともかく、序盤の展開はなかなか良くできている。高校生のラブコメ的ストーリーに、ハイテクな仮想世界を舞台とするSFをうまく絡ませられている。実際テンポも良く、夏希の親戚たちを順番に見せていく場面もくどくなり過ぎず、上手に紹介していた(ここで重要なのは個々のキャラクターよりも、親族の規模をアピールすることであるため)。

 だがその後は問題だらけだ。まずエンターテインメント作品としてはあまりにも敵キャラクターの印象が薄い。人工知能にしてしまったことが問題だとは思うが、没個性的でその造形も恐怖を感じさせるものではない。むしろ変身前の、どこぞのネズミにそっくりな姿の方がよっぽど不気味だった。それに相まって、戦闘シーンも盛り上がりにかける仕上がりになっている。なにしろ、出来の悪いデジモンとドラゴンボールの二世みたいなものなのだ。せっかく「OZ」などという仮想世界を考えたのだから、もっと自由な想像をして欲しかった。

 その次に夏希のキャラクターの弱さ。「イライラさせられた」と書いたが、印象に残っているのがそもそも序盤だけで、あとは彼女の人物像をまったく思い出すことができないほどである。なぜ主人公を真の意味で頼りにし始めるのか、どうして侘助に惹かれていたのか、なぜ彼女が一家の中心みたいな扱いをされているのか。どれもこれもまったく語られることはない。そもそも主人公を物語に巻き込んだだけで、戦いには対して役にも立っていないくせに、最後のおいしいところだけ持っていくのは筋が通らない。大体、あれほどメタファーのように扱われる花札も、なぜあれほどまで思い入れのあるものなのか分からないのだ。

 そしてこの映画のテーマにも関わることだが、「家族の絆」の描き方があまりに陳腐だと感じた。一家の大黒柱が90で大往生を迎えたことをきっかけとして、敵に反旗を翻す。これがそもそも疑問である。私自身、「旧家」といった古い繋がりを重要視する人間ではないからかもしれないが、なぜあの家族のあり方を正しいものとして描きたがるのか。もちろん今の現代社会ではなかなか見られない家族のあり方ではあると思う。だが、それにも問題点があることを一切提起せず、「家族って温かい」などという使い古されたネタを振りかざす理由がわからないのだ。
 途中、侘助という(夏希から見て)曽祖父の妾の子が登場するが、彼の存在を軽んじている点もマイナスである。自分の特異な出自から、ややニヒルな性格となっている彼に対し、攻撃的な態度をとる親族たち。ある意味、この点はリアルとも言えるが、問題はその後だ。なんと侘助が「母親(夏希の曾祖母)の死」を前にすると、なんの葛藤もなく、気づけば親族たちに協力しているのだ。彼にとって、どれほど母親の存在が大きかったのか。その表面をサラッと撫でただけで、彼の行動の根拠になると思ったら大間違いだ。それを「みんな仲良しに戻ったから解決」などと言われたら、観客も呆れかえるだろう。

 この映画にもいいところは沢山ある。先ほども言ったが、物語のペースや(少なくとも表面上は)生き生きとしたキャラクター。そして日常と非日常のバランス。しかしそれらをもってしても、以上の問題点を看過することはできない。
 ハイテク(といっても、「仮想世界」「集中管理システム」「アバター」など今まで幾度となくSFでは語り継がれ、現実では時代遅れとなりつつあるものばかりだが)なものを「古き良き伝統」に織り交ぜるのもいいアイデアだったかもしれない。だが、ただ単にセンスのあるようなアニメを作りたかったようにも受け取れる。新機軸を打ち立てたように見せながら、干からびた考えに固執している今一歩な作品となってしまった。

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