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2017/07/28 (Fri) プレステージ

the_prestige.jpg


原題    The Prestige
公開    2006年
上映時間  130分
製作国   イギリス/アメリカ

監督    クリストファー・ノーラン
脚本    ジョナサン・ノーラン/クリストファー・ノーラン

出演    ヒュー・ジャックマン
      クリスチャン・ベール
      マイケル・ケイン


あらすじ
 マジシャンを志す2人の若者、アンジャーとボーデンはとあるマジシャンのアシスタントとして働いていたものの、同じくアシスタントであったアンジャーの妻のマジック中の事故死をきっかけに離反する。それからというものお互いのショーのたびに邪魔をし、二人の熾烈な争いは次第に熱を帯びていった。しかし、ボーデンが見事な瞬間移動マジックを披露したことをきっかけに、アンジャーはそのトリックの解明に憑かれていく。





鑑賞日   17年7月28日
鑑賞方法  Netflix
評価    4.5点


レビュー
 ある意味、唐突とも言える物語の結末が話題を呼んだこの映画。実際私が初めて見た時はあまりの奇想天外さに面食らうとともに、意外にもそのトリックに気づかず感心させられた覚えがあります。さて、今回はそういったタネを知った上での鑑賞でしたが、だからこそ本来この映画が持つ魅力に気づくことができたとも言えるのです。

 実のところ、この映画で特筆するべきなのは「オチ」、劇中で言うところの「プレステージ」ではありません。そこに行き着くまでの、登場人物の心情の描かれ方にあります。もともと、ノーラン監督の映画は全体的にプロットの精密さを追うあまり、キャラクターたちは行動主義の上で動くようになり、時には空虚ささえ感じさせることもありました。しかしながら、『プレステージ』は全くの逆、すなわち内面にこそ比重が置かれているのです。
 それを語る上で、ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールの見事な演技を外すわけにはいかないでしょう。この当時『X-メン』という代表作を持ちながらも、それ以外の映画では役に恵まれていたとは言い難いジャックマンでしたが、この映画では本来舞台俳優である彼の魅力を存分に活かしています。極めて自信過剰で派手な演出を好みながらも、現実には才能という点でライバルに負けていることを自覚し、激しい嫉妬に突き動かされる。そんな捻じ曲がった心を持つアンジャーを、ジャックマンはステージの上でも降りた時でも全身全霊をかけて演じています。もし彼の代表作を挙げるのであれば、まずこの映画は絶対に外せません。
 それに対しクリスチャン・ベールは、人生をマジックへ捧げ、沸き立つ情熱と冷静さという相反する感情を持つボーデンになりきっています。彼の恐ろしいほどに精密な演技はアンジャーを含む周りの人間を混乱させ、何より物語上の仕掛けの中心にいるために観客をも騙すでしょう。

 私怨から生まれた相手への憎悪がマジックという形で表面化するというプロット自体、主演2人を含む見事なアンサンブルに支えられた賜物なのです。それ故、要であるはずの結末、正確に言うと結末の一つ手前が弱点になっているのは残念でなりません。それまでの少しずつ迫るような緊張感がある一点から台無しになり、緻密であるはずの脚本が突拍子もないものに思えてしまうのです。それに関わる人物の一人を、久々の映画出演であったデヴィッド・ボウイが悪くない演技を披露している分、余計に悔いの残る点には違いありません。

 もっとも結末そのものは悪いわけではなく、それまでにおいても絶妙な演技とともに伏線が張られており、それについては納得できる仕上がりとなっています。前述の点については幾度も鑑賞するにつれ、確実に陳腐になっていくでしょう。しかしながら、現実にいる多くのマジシャンと同様、この映画もそこに至るまでに見せる演出こそ真に重要な要素と言えるのです。

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