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2017/07/28 (Fri) デアデビル シーズン1

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原題    Marvel's Daredevil
放送    2015年
話数    13話
製作国   アメリカ

ショーランナー スティーヴン・S・デナイト
クリエイター  ドリュー・ゴダード
原作       スタン・リー/ビル・エヴェレット 『デアデビル』

出演    チャーリー・コックス
      デボラ・アン・ウォール
      エルデン・ヘンソン


あらすじ
 ニューヨークのヘルズ・キッチン出身の弁護士マット・マードックは、幼い頃事故に遭い盲目になったのと引き換えに超感覚を得た。治安が悪化するこの街で、昼は法律を手に弁護士として、夜は黒い覆面をし自らの拳で、日々悪と戦う毎日であった。しかし、彼の前に街を裏から牛耳る大物、ウィルソン・フィスクが立ちはだかる。





最終話鑑賞日 17年7月27日
鑑賞方法   Netflix
評価     3.5点


レビュー
 私は元々、映画に比べてドラマはほとんど見ることがありませんでしたが、ここ数年は以前と比べるとシーズン通して鑑賞することが多くなりました。せっかくなので、今後は1シーズン終わるたびにシーズン毎のレビューを書きたいと思います。

 早速、その一つ目はNetflixにおける、一番最初のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の作品である『デアデビル』。原作コミックの中でも個人的なお気に入りであるクライムファイターが、連続ドラマではいかに調理されたのでしょうか。

 まず目を引くのは、映画やABCのドラマシリーズでは考えられない暴力性です。どう考えても子供向きではないその描写から、ネット配信ならではの自由度を存分に生かそうという製作陣の気概が伺えます。そもそも今回は最終話まで悪魔を模したあのコスチュームにはならず、ずっと黒装束のままという、フランク・ミラーの『マン・ウィズアウト・フィアー』の影響が存分に見て取れる時点で、そういった大人向けの表現は避けられないのですが。事実、この方向性は功を奏していて、ほぼ通常の人間と変わらないマットが痛みに耐えながら戦う様は本家映画シリーズでは絶対に見られない緊張感にあふれています。

 その戦闘シーンもまた、よく作り込まれていて見所満載です。非常にわかりやすい構図が多いため、黒装束という暗い映像では映えない服装でも、しっかりと何が起こっているか見ることができ、何よりかっこいい。目立った特殊能力がないヒーローにも関わらず、手に汗握る戦闘を繰り広げてくれるので、それがフィーチャーされるエピソードは往々にして面白いのです。

 ですが、話のペースに関してはかなり難があると言わざるを得ないでしょう。そもそもテレビで放映されることを想定していないため、各話でクライマックスを作る必要がなく、じっくりとストーリーを組み立てていくことができる点がネット配信ドラマの利点です。しかしそれがこのヒーローものでは裏目に出ているのです。
 主人公の行動原理により、話も裏表の2つが入り混じった構造になっています。まずは表向きの、フィスクとその一味によるヘルズ・キッチンを支配下に置くための土地の買収工作とそれを食い止めようとする話。そして、グレーどころか真っ黒な彼らの裏稼業の本陣に行き、手下を叩きのめすマットの話が2つ目です。通常であれば、後者の方に重点を置き、毎回黒装束で戦わせるところでしょう。当然、このドラマも序盤は見所満載の戦闘シーンのオンパレードでテンポも非常に良いのです。しかしながら、これが中盤になると前者のストーリーが中心に動いていき、一気にペースダウンしてしまいます。
 特に協力者のフォギーとカレンが絡むエピソードのダレ具合は凄まじいものがあります。同じ弁護士として活動するフォギーはコメディリリーフでもあるのでまだ良いとしても、素人のカレンが本筋に出てくると一向に話が進みません。彼女のキャラクターに腹が立つかもしれませんが、それを置いたとしても、彼女の行動により無理やり状況を悪化させるのは脚本上の都合としか思えないのです。特に終盤のエピソードの彼女の行動は納得しがたいものがあり、下手をすればデアデビル陣営を応援したくなくなっているかもしれません。

 このエピソードが進むたびに悪くなる状況をしっかりと支えてくれるのが、ヴィンセント・ドノフリオによるウィルソン・フィスク。MCUの映画シリーズで一番の問題点は大概敵にありましたが、今回はその真逆です。おそらく、MCU史上最も複雑で魅力的な敵のキャラクターに仕上がっています。彼はコンプレックスと言えるほどに愛情を欲しながら、自らの調和を乱すものには一転して過剰なほどの暴力を振るいます。絶対に打ち倒すことのできない強大な壁でありながら、その内面は脆く崩れやすいのです。彼が感情を吐露する場面は、必死に自分の弱さを押し殺そうとする彼の切実さが手に取るように伝わり、気づいたらフィスクを応援していること請け負いです。彼だけが、ネット配信で作られる恩恵を存分に受けた存在とも言えるでしょう。

 1話1話を見ていくと耐えがたいぐらいのエピソードもありますが、改めて全体を通して省みると、連続ドラマという枠組みにおいてよりドラマティックなヒーローものを提示したのは間違い無くこれが最初なのです。(ある展開を除けば)小さな登場人物含め、コミックに忠実にできている点も評価できるでしょう。そしてやはり、マットとフィスクたちが直接やりとりする場面からは目が離せないのです。
 もう一度見直すには根気がいるかもしれませんが、初めて見る分には間違い無く、MCUの新しいヒーローとしてデアデビルを迎え入れることができるでしょう。

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